後付け型スマートポール『Secual Smart Pod』が山梨県で始動
2025年10月1日、東京都渋谷区に本社を構える株式会社Secualは、先進的なスマートポールソリューション『Secual Smart Pod(セキュアルスマートポッド)』の提供を開始することを発表しました。この新たな仕組みは、これまでの街路灯や電柱に簡単に後付け可能であり、リニア効果を最大化しつつ地域の交通課題を解決することを目指しています。
開発の背景
スマートポールとは、LED照明、監視カメラ、通信機器、スピーカー、各種センサーなどを集約した多機能の街路灯です。人々の生活を豊かにし、持続可能なまちづくりに寄与するインフラとして、近年注目を集めています。Secualは2018年から、防犯・防災・見守り機能を搭載した『Secual Smart Pole』を提供しており、東京都の初のPark-PFI事業である都立明治公園を含む多様なシーンでの導入が進んでいます。
従来モデルとの違い
従来のスマートポールは、設置にかかる工事や初期導入コストの高さが課題でした。『Secual Smart Pod』は、これらの課題を解消するため、既存のインフラを活用し、短期間かつ低コストの導入を実現します。また、安心・安全機能や都市データ収集機能も搭載し、従来のSmart Poleのメリットを残しながら、地域のスマート化を実現します。
実証実験の内容
山梨県において行われる実証実験では、地域交通の課題に対処するため、Secual Smart Podが国内初のテストケースとして採用されました。この実証実験は、電動キックボード「TOCKLE」を展開するBRJ株式会社との提携により、次世代のモビリティ拠点の実現を目指しています。この取り組みを通じて、地域の安全性を向上させ、ポート運営のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献することが期待されています。
未来の可能性
Secual Smart Podは、単なる街路灯ではなく、都市部での安心・安全な機能を提供し、スマート化によって地域社会を変革する可能性を秘めています。防災機能として、カメラ、気象センサー、浸水センサー、スピーカーを組み合わせることで、さまざまなシーンで利用されることが期待されています。具体的には、河川や湾岸エリアの監視、工場や物流施設の見える化、観光地やイベント会場での人流解析など、多岐にわたります。
今後の展望
Secualは、Secual Smart PodとSecual Smart Poleを通じて、人と街、施設をつなぐ新たな社会インフラの普及を推進していく計画です。また、防犯・防災を中心とした安心・安全なまちづくりや地方創生、各種施設の管理・運営などにおいて、様々な事業の課題解決に向けたDXも進めていく方針です。これにより、地域社会の利便性を向上させることを目指しています。