持続可能な水循環社会を目指して
当社グループは、2055年の創業100周年に向けて、持続可能な社会を実現するためにさまざまな環境施策を推進しています。中でも重要視しているのが水環境への取り組みです。特に、水資源の枯渇、汚染、水害といった水リスクのゼロを目指し、「Challenge ZERO 2055」という環境長期ビジョンを策定しました。その結果、当社は「水循環ACTIVE企業」として認証されました。
水循環ACTIVE企業とは
「水循環ACTIVE企業」は、内閣官房水循環政策本部が2024年に創設した企業認証制度です。過去3年間に水循環に関連する実績がある企業が対象となり、当社の取り組みが評価されました。この認証取得を通じて、私たちは水循環の重要性を再認識し、社会全体での取り組みの意識を高めることを目指します。
環境行動計画「エンドレスグリーン プログラム 2026」
当社は2026年度までの環境行動計画「エンドレスグリーン プログラム 2026」を策定し、3つの領域で活動を進めています。第一は「事業活動」で、ここでは自社施設の水使用を売上高あたり45%削減することを目標にしています。そのために、節水機器を積極的に導入し、水の管理を徹底しています。
第二の領域は「商品・サービス」で、私たちが提供する施設においても節水機器の採用率を高める取り組みを進めています。特に、住宅や介護施設での節水型設備の導入を推進し、最終的には99%の採用を目指します。この効果により、2023年度には前倒しで目標を達成する見込みです。
第三の領域は「調達」で、主要なサプライヤー213社に対して水リスクの調査を実施しています。この調査を通じて、サプライチェーン全体で水の使用を効率化し、水リスクの低減に取り組んでいきます。
実績と今後の取り組み
実際に、当社では自社施設での水使用量を2012年度比42%削減しました。この成果は、無水トイレの導入や雨水タンクの活用、節水型のシャワーヘッドといった具体的な施策のおかげです。さらに、2026年度には自社の全ての施設での水使用削減を達成する見込みです。このように、当社は水リスクへの対応に全力で取り組んでいます。
また、サプライヤーとの協力を強化し、彼らの水使用状況を把握することも重要です。2023年度には、93.9%のサプライヤーから調査に回答があり、2024年度には97%へと引き上げることを目指しています。
最後に、私たちの目標は、単に水の使用を減らすことだけではありません。「水循環ACTIVE企業」としての認証を受けたことで、より多くの人々と連携し、新たな価値を創出できるチャンスが広がりました。持続可能な社会の実現に向けて、今後も積極的に取り組んでまいります。