大宮エリーの新作アート展
概要
2024年11月15日から12月8日まで、京都の妙心寺の桂春院にて大宮エリーの新作アート展「桃源郷を見つけに行こう〜お寺でresort〜」が開催される。この展覧会は、紅葉が美しい時期に合わせて行われ、来場者に心のリゾートとしての体験を提供することを目的としている。
展示内容
大宮エリーは、京都の土を使って作成した朝日焼きの新作や、特別な茶器、さらには襖絵にも初挑戦する。この襖絵は、重要文化財である狩野山雪の襖絵からインスピレーションを受けたもので、24枚の新しい作品が展示される。これらは実際に販売される予定で、アートファンだけでなく、一般の来場者にも楽しんでもらえる内容となっている。
お寺でリゾートとは
大宮エリーは「お寺でリゾート」というテーマについて、自身の考えを述べている。彼女は「リゾート」という言葉をデザインに取り入れ、ただ楽しむだけではなく、心身をリフレッシュする意味が込められていると考えている。彼女の友人が教えてくれたように、リゾートは「整えなおす」という行為であり、その背景にあるのが桂春院の持つ禅寺としての役割である。ここは、訪れる人々が心を整え、休息することができる特別な場所である。
陶芸作品と茶器
展示には、京都の朝日焼を使用した陶芸作品も並べられる。ここでは、魔除けの埴輪や悟りの聖人をモチーフにしたオブジェが披露される。また、リゾートをイメージした独特な茶器も展示されるが、お茶が立てにくい形状で、訪れた人がその造形美を楽しむことに加えて、心の中でもリゾートへの探索を促してくれる。
作品への参加と体験型展覧会
大宮エリーは、もともと観客と一緒に作り上げる体験型の展覧会を行ってきた作家である。そのため、今回の展覧会も訪れる人とその想いが交錯し、新たなアートが生まれる場となることだろう。彼女の作品は、ただ見るだけでなく、心で感じ、そして参加できるものとなっている。アートを生きたものとして捉え、その体験をさまざまな人々と共有する姿勢が印象的である。
詳細情報
- - 会期: 2024年11月15日(金)〜12月8日(日)
- - 時間: 9:00〜16:30
- - 会場: 妙心寺山内桂春院(〒616-8036 京都府京都市右京区花園寺ノ中町11)
- - 入場料: 500円(拝観料込み)
- - 主催: スピーディ・ギャラリー
大宮エリーについて
大宮エリーは、1975年に大阪で生まれ、東京大学で薬学を学んだ後、幅広いジャンルでアーティストとして活動している。特に2012年からは、観客参加型の体験型展覧会を展開し、その独特な作風と表現方法で多くの支持を集めてきた。彼女の活動は、絵画、舞台、映画、ラジオなど多岐にわたり、観る人々に新たな視点を提供している。
この新作アート展は、彼女の創造性とリゾートの新たな解釈を体験する格好の機会であり、心癒されるひとときを提供してくれるだろう。アートを通じて心のリゾートを探しに、ぜひ桂春院を訪れてみてはいかがだろうか。