新電元工業が登場させる新しいリチウムイオン電池システム
新電元工業株式会社は、2025年7月から新たに「DC48Vリチウムイオン電池システム」の販売を開始することを発表しました。この製品は、通信インフラ設備の電源バックアップとして設計され、高い安全性と信頼性を兼ね備えています。
製品の概要
新たに発売されるリチウムイオン電池システムは、リン酸鉄系(LFP)電池を採用し、長寿命で高い安定性を誇ります。システムは15台の電池モジュールを搭載し、最大1500Ahまで対応が可能です。電池モジュールには、それぞれ保護機能が内蔵されており、万が一の事態にも対応できる設計となっています。
さらに、SNMP監視機能やPC監視、液晶画面・LEDによる状態表示も完備されており、無電圧ループ接点による警報も発信できるため、万全な運用体制を整えています。これにより、通信施設の運用をより安全かつ効率的に支えることが可能になります。
データトラフィックの増加とその影響
近年、動画配信サービスの普及や生成AI技術の進化により、国内のデータトラフィックは大幅に増加しています。2020年時点での月間データトラフィック量は約19Tbpsに達し、2024年には約38.9TBにまで増加する見込みです。このようなデジタル化の進展に伴い、通信設備のバックアップ電源の重要性が高まっています。
新電元工業の企業理念
新電元工業は、通信電源の分野で70年以上の歴史を持つ企業であり、「変換効率を極限まで追求する」という企業ミッションを掲げています。これまで多くの高信頼かつ高効率の製品を世に送り出してきた実績があり、新たに開発されたリチウムイオン電池システムもその一環です。
省スペースでの効率的な設置
このリチウムイオン電池システムの最大の特徴は、限られたスペースでの高い蓄電性能を実現できる点です。前面保守設計により、保守作業も容易で、低架構造を採用することで作業の負担を軽減し、安全リスクも下げています。
効率的な監視機能
さらに、自社開発のソフトウェアにより、遠隔監視も可能となっています。これにより、現場での即応性と可視性が向上し、より効率的な運用が保証されます。また、耐震性能を備えた設計により、安定した運用を支える安全性も確保されています。
使用する際の注意点
新電元工業では、製品の仕様に関する最新情報を常に確認することを推奨しています。正しい安全に製品を使用するために、取扱説明書の熟読が必要です。また、このページに掲載されている製品写真は、実際の色や形状と異なる場合もあります。
まとめ
新電元工業の新しいDC48Vリチウムイオン電池システムは、高い安全性と信頼性、そして運用効率を追求した製品です。これにより、今後の通信インフラ構築にこの製品が大いに貢献することが期待されています。