愛知芸術文化センターにオープンした「AOAA」
愛知県名古屋市に位置する愛知芸術文化センター内に、2024年7月よりオープンするアートスペース「AOAA(Aichi Open Art Atelier)」は、市民が自身の創作活動を楽しむための新たな場所です。このスペースは、アートだけでなく、学びや仕事の場としても活用できる多目的な環境を提供します。
AOAAの概要と背景
「AOAA」は「つくってく?」というテーマのもと設計されており、愛知芸術文化センターの地下2階に位置します。この設立には、市民の創造性を引き出す雄大なビジョンがあります。実際、2022年度から始まった愛知芸術文化センターの施設活性化プロジェクトの一環として、2023年度に行われた社会実験の結果を踏まえたものです。名古屋の文化施設として、市民だけでなく、地域企業や行政とも密接に連携した共創事業としての一歩を踏み出しました。
設備とサポート
AOAAには、利用者が自由に創作活動を行うための各種設備が整っています。特に注目すべきは、コクヨ株式会社による「ACTIVE FURNITURE PROJECT」。これは、使用者が自由に家具を組み替え、理想の作業環境を整えることができる制度です。また、リソグラフを用いた独特な印刷も可能で、参加者は作品を制作したり、作品を展示・販売することができます。さらに、コミュニティマネージャーが常駐しているため、利用者はAOAAをより楽しく、効果的に活用するための相談ができます。
開催されるイベントとワークショップ
AOAAでは、様々なイベントやワークショップが予定されています。2024年9月22日には、リソグラフ印刷機を使った名刺制作のワークショップが開催され、参加者は版画のような風合いの名刺を印刷体験できます。また、9月の月曜日には、小中高校生を対象としたプログラミング教室も開催されます。これにより、若い世代にデジタルスキルを提供し、自らのアイデアを具現化する手助けが行われます。
さらに、地域の文化芸術をテーマにした「Wikipedia ARTS」のワークショップも予定されています。このイベントでは、参加者が愛知県美術館の所蔵品を鑑賞し、ウィキペディアの記事作成に挑むことができる貴重な機会となっています。
参加者への案内
AOAAは、愛知県が推進するパイロット事業として、2025年2月までの期間限定で利用可能です。金・土・日の12:00から18:00まで開館しており、詳細な営業情報やイベントについては、AOAAの公式Instagramや各種リンク先で確認できます。
市民が自らの創作活動を輝かせ、交流の場としても機能するAOAAは、名古屋の文化をより一層豊かにする存在になることでしょう。アートを通じて新たなつながりが生まれる未来をぜひ期待しましょう!