バーチャル恐竜博物館が新たな国際交流の形を創出

バーチャル恐竜博物館が活動を開始

新型コロナウイルスの影響で、国際間の交流が難しくなっている中、バーチャル恐竜博物館が新しい国際交流の形態を創出するために活動を始めました。このプロジェクトは、古生物の化石データをデジタルアーカイブとして充実させ、インターネットを通じて全世界と共有することを目指しています。

進化する国際交流

国際的な展覧会の開催が困難になっている今、バーチャル恐竜博物館はデジタル技術を駆使したオンライン講座を提供し、リモート教育を推進しています。参加者は、自宅に居ながらインターネットで最新の学びを得られる機会を手に入れることができます。このプロジェクトは、オンラインでの知識をリアルな場で確認し、またリアルな疑問をバーチャルな環境で解決するという、学びの新しい形を提案します。

オンライン講座「化石と旅する世界」

特に注目すべきなのが、群馬県立自然史博物館と中国の地質大学（北京）が共同開催するオンライン講座「化石と旅する世界－中国と日本をつなぐ－」です。この講座では、群馬県立自然史博物館の真鍋特別館長をはじめとする専門家たちが登壇し、参加者は中国地質大学のシン・リーター准教授からも講義を受けることができます。

講座の詳細

- 日時: 2022年1月30日(日) 19:00〜19:45
- 内容: 群馬県の標本を元にした解説、ノビタイ足跡化石についての詳しい内容。
- 視聴方法: 事前予約なしで、ウェブサイトから閲覧可能。
- URL: 視聴はこちら

この講座は日本語と中国語で配信され、中国本土向けの録画配信も予定されています。専門家たちが直接指導するこの機会は、参加者にとって大きな学びとなるでしょう。

標本の展示

講座と併せて、群馬県立自然史博物館では「エウブロンテス・ノビタイ」の足跡化石のレプリカを展示しています。この足跡化石は、約1億2500万年前のもので、肉食恐竜によるものと考えられています。入館する際は、事前予約が必要です。展示期間は1月8日から2月27日まで、入館料は一般510円で、中学生以下は無料となっています。