伝説の漆匠展
2025-07-10 14:07:24

伝説の漆匠 佐野長寛展を100年ぶりに再現!京都の風雅さを体感

100年ぶりの特別展、佐野長寛の世界とは



2025年の夏、滋賀県甲賀市に位置するMIHO MUSEUMにて、特別展『伝説の漆匠 佐野長寛ー奇想と風雅の世界』が行われる。この展覧会は、100年前に開催された佐野長寛の遺作展以来のものであり、彼の作品162点が展示される。佐野長寛とは、江戸時代後期の著名な漆工芸家で、幕末の京都漆芸界に革新をもたらした人物だ。彼の実像に迫り、偉大な功績を顕彰する今回の展覧会は、アートファンや歴史愛好者にとって見逃せないイベントとなるだろう。

長寛の足跡



佐野長寛は、1794年に京都で生を受け、幼少期から父に漆芸を学び始めた。彼は、その後も数寄者や儒者に師事し、美術への情熱を絶やさなかった。特に、21歳で家業を継いだ後に行った日本各地の旅は彼に多大な影響を与え、各地の漆器製法を学んだ。この経験を通じて、彼は高麗の名工・張寛に並ぶ存在へと成長し、自らの名を取るとともに、「長寛」と名乗った。

長寛の作品は、独自のデザインと新しい技術を取り入れたもので、洗練された美しさを持ち合わせている。彼のスタイルは、伝統的な技法を基にしながらも、斬新なアイデアが詰まったものだ。長寛は、無欲で自由な発想を持ち合わせ、一つの作品にさまざまな想いや技術を詰め込むことが特徴であった。

展覧会の魅力



展覧会では、162点の作品が展示され、その中には100年前の遺作展で展示されたものも含まれる。また、長寛の人格や人間関係、和歌や俳句といった文化的側面にも焦点が当てられており、彼の多面的な魅力を伝える内容になっている。

MIHO MUSEUMは、その自然環境や建築美も看板の一つであり、訪れるだけでも心が和む場所だ。美術館へのアクセスは、JR琵琶湖線「石山駅」からのバスが便利で、信楽ICからは車でもアクセスしやすい。入館料金も比較的手頃で、一般1300円、高・大生1000円、中学生以下は無料であるため、家族でも楽しめる。

特別プログラム



開催中には、特別な講演会やギャラリートークも予定されている。例えば、展覧会初日の7月12日には、国立能楽堂の高尾曜氏による講演が行われ、定員は100名だが参加費は無料で気軽に参加できる。さらに、毎週土曜日には解説付きのギャラリートークも実施されるため、展示内容をより深く理解することができそうだ。

まとめ



佐野長寛の持つ創造性と風雅さは、今もなお私たちに強い感動を与え続けている。この展覧会を通して、彼の作品や人生に触れることで、改めて漆工芸の魅力を感じることができるだろう。うっとりするような美しさと歴史の重みが交差する「伝説の漆匠」展、ぜひ足を運んでほしい。


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