大和ハウスとAutodesk、CO₂排出量算定ツールを共同開発

大和ハウスとAutodeskの新たな一歩



大和ハウス工業と米国のAutodeskが企業の環境意識の高まりに応える形で、特別なCO₂排出量算定ツール「Integrated Carbon Tool(ICT)」を共同で開発しました。本ツールは、建設業界においてデジタル技術の利活用を促進する目的で設計されており、2024年12月20日から大和ハウスの全国の事業所での導入が予定されています。

共同開発の背景


このプロジェクトは、2018年に両社がともに結んだ覚書に基づくもので、そこから建設業におけるデジタル化やデータ戦略に関して協力関係を深めてきました。これに伴い、ICT開発が進められ、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データを駆使した新しい設計プロセスが構築されました。

Integrated Carbon Toolの特徴


Integrated Carbon Toolでは、設計初期段階から資材製造段階のCO₂排出量を可視化することが可能です。具体的には、BIMデータをもとに選択した部材や材料のCO₂排出量が自動で算定される仕組みとなっており、通常の設計過程では捉えきれない接合部材などの情報まで反映することができます。この機能により、設計者は早い段階からCO₂削減のための戦略を立てることが可能となります。

その操作は直感的で、特別な知識がなくても簡単に行えます。また、Autodeskの施工管理ソフトウェア「Autodesk Construction Cloud」との連携により、より精緻なCO₂排出量の算定がサポートされます。

今後の展開


両社は2050年を見据えたカーボンニュートラルの実現に向けて、今後も継続的な開発協力を進めていく意向を示しています。これにより、建設業界全体のデジタル化を推進し、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。

まとめ


Integrated Carbon Toolは、建設現場における新たな挑戦であり、環境負荷の少ない持続可能な未来をつくるための重要な一歩です。今後、このツールがどのように業界に影響を与えていくのか、注目が集まります。

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