新たな試み「よく欲 照らす寺」
2025年2月24日から3月2日まで、東京都新宿区の萬年山 法輪寺において、日常生活に潜む「欲」をテーマにした展示型イルミネーション「よく欲 照らす寺」が開催されます。主催は株式会社GEKIで、欲望の新たな側面を照らし出す機会を提供することを目的としています。
このイベントは、近年の無欲を美徳とする風潮に対抗する形で、現代人がどのように内なる欲と向き合い、葛藤しているのかを可視化します。欲は決して悪ではなく、時には生きる力の源になることもあります。したがって、私たちはこの「よく欲」を前向きな視点から捉えることが重要です。
開催概要
- - イベント名: よく欲 照らす寺
- - 開催期間: 2025年2月24日(月・祝)〜3月2日(日)
- - 営業時間: 17:30~19:30(最終受付19:00)
- - 会場: 萬年山 法輪寺
- - 入場料金: 無料
体験内容について
1. よく欲ボックス
境内には、日常生活でつい行ってしまう小さな欲を見つめ直すことを目的とした「よく欲ボックス」が約50個展示されます。これらのボックスには、それぞれ欲をポジティブに捉え直すためのひとことが添えられており、来場者はちょっとした気づきを得ることができるでしょう。
2. 供養するお経と住職のひとこと
本堂では、参加者が自らの「つい」の出来事をカードに記入するアクティビティが行われます。これには、住職による欲望の供養が含まれます。毎晩19時から19時15分までの間、リアルタイムでの読経も行われ、深い感謝の意を持って自身の欲望を見つめ直すきっかけを得ることができます。
背景と願い
法輪寺の海野高敬住職は、「欲=悪」という誤解を正し、「欲」とは「生きる活力」であることを広めたいと考えています。私たちが生活の中で何気なく行っていることも、実は強いエネルギーを引き出すものであると再認識する機会を持つことで、日々の生活をより豊かに感じてもらえたらと願っています。
法輪寺の魅力
萬年山 法輪寺は、日蓮宗の寺院で、春や秋には季節ごとに異なる花手水が楽しめます。また、毎月変わるデザインの切り絵御朱印など、訪れるたびに新たな発見が待っています。特に若い世代の信者が多く、SNSなどでも話題になっています。
このイベントを通じて、日常に潜む小さな「欲」を許容し、さらにはその力を原動力へと変える一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。心の豊かさを求める、人々の新たな旅が始まります。