親子で学ぶ「免疫のケア」イベントが成功裡に実施されました

「げんきな免疫プロジェクト」イベントレポート

2025年3月13日、江東区にある認可保育園キッズスマイル江東東砂園では、子どもたちが自らの健康を守るための免疫への理解を深めることを目的とした体験型プログラム「健康知育プロジェクト」が開催されました。このプロジェクトは、免疫機能の重要性を理解し、楽しく学ぶことができる場を提供するために、株式会社Smile Projectが主催しました。

近年、新型コロナウイルスの影響により、特に2020年以降に誕生した子どもたちは「菌離れ世代」と呼ばれることもあります。この世代の子どもたちは、他者との接触が少なく、免疫力が低下している可能性があるのです。また、新入園児が多く入園する4月前のこの時期は、子どもたちが新たな環境に適応する際に体調を崩しやすい「保育園の洗礼」も経験します。これを受けて、園では新入園児にはじまり、免疫の大切さを楽しく理解してもらうためのプログラムを考案することになりました。

プログラムの内容

この日のプログラムには、年長児12名が参加し、免疫力を高めるためのポイントを学ぶための様々な活動が用意されていました。イベントは、キリンヘルスサイエンス研究所の専門家や、キッズスマイル江東東砂園の保育士が担当しました。参加者たちは「げんきになるためのおやくそく」という紙芝居からスタートし、早寝早起きやバランスの取れた食事、手洗いうがい、外遊びの重要性を学びました。

紙芝居では、ヒーローと妖怪の物語に例えながら、楽しいクイズ形式で情報が提供されるため、子どもたちは興味深く話を聞くことができました。その内容は、免疫細胞や乳酸菌の話題にも及び、園児たちは「免疫細胞って何？」や「乳酸菌ってどんなもの？」といった反応を示し、自分の好奇心を露わにしました。

顕微鏡での観察体験

次に、顕微鏡を使った「プラズマ乳酸菌」の観察に挑戦しました。実際に動いている乳酸菌の姿を目の当たりにした園児たちは「動いている！」「形が変わって見える！」と歓声を上げ、驚きと興奮を隠せない様子でした。観察後は、自分たちが見た乳酸菌の形を真剣にスケッチする姿も見受けられ、その集中力には感心させられました。

参加した子どもたちの反応

それぞれの活動を通じて、子どもたちは「免疫を強くするためにどうしたらいいか」を自分で考え始めるようになりました。その姿を見た園の園長、前田氏は「このプログラムは子どもたちにとって、自主的な学びを促す良い機会となりました。今後も、子どもたちが自分で体調管理を理解し行動できるような機会を増やしていきたいです」とコメントしました。

今回のイベントを通じて、子どもたちは自分の健康を意識することの大切さを楽しく学ぶことができたのではないでしょうか。そして、親や先生からの言葉ではなく、自らが理解し実行に移すことが免疫力向上に繋がることを学ぶ、貴重な経験となりました。これからも「げんきな免疫プロジェクト」は、子どもたちにとっての健康教育の場を提供し続けていくことでしょう。