浜松いわた信用金庫と静岡県がスタートアップ支援を強化
浜松いわた信用金庫と静岡県信用保証協会は、近年注目されているスタートアップの創出と育成を目的とした新しい支援制度を今年4月に設立し、その第一歩として株式会社Wewillが適用事例となりました。この制度は、中小企業やベンチャー企業の競争力を高めるための施策として大きな期待が寄せられています。
Wewillとは
Wewillは、静岡県浜松市に本社を置く企業で、経理や人事、法務などの管理部門の業務をシェアリングするサービス「コラボ」を展開しています。これにより、中小企業やベンチャー企業は効率的に管理業務を行うことが可能となり、より自由に本業に専念できる環境が整います。代表取締役社長で税理士でもある杉浦直樹氏が率いるこの企業は、専門知識を背景にした質の高いサービスを提供しています。
新たな支援制度の背景
浜松いわた信用金庫が運営するイノベーション拠点「FUSE」では、起業家向けの支援が行われています。そこで行われる事業計画の相談や融資申請に対し、浜松いわた信用金庫と静岡県信用保証協会が連携し、資金調達を中心としたサポートを行います。このように、資金面だけでなく、運営面でも詳細な支援が提供されることが、スタートアップにとって大きな助けとなります。
伴走型の支援
この制度では、融資が実行された後も浜松いわた信用金庫と静岡県信用保証協会の職員が専任で担当し、一定期間にわたり伴走支援を提供します。このように密なサポートがあることで、スタートアップは安心して成長を目指すことができるのです。
コラボサービスの特徴
Wewillの「コラボ」の最大の特長は、管理業務のシェアリングです。一般的な業務外注とは異なり、外部から自社の管理部門に精通したエキスパートがサポートに入ります。具体的には、経理や人事だけでなく、法務の面でも専門的な知識を持つスタッフが関与し、企業の管理業務を全面的にサポートします。この仕組みにより、企業は自社の管理部門を外部に持つ効用を受け取ることが可能です。
生産性向上のための3つの柱
「コラボ」では、集約化、構造化、IT化という3つのアプローチをもって、中小・ベンチャー企業の管理部門の生産性を向上させます。このアプローチにより、さらなる業務効率化が図られ、結果的に大企業に負けない水準へと引き上げることが期待されています。また、急な社員退職に伴う人材採用の負担を軽減することもできるため、中小企業にとって非常に大きなメリットとなるでしょう。
未来に向けての期待
今後、このような支援制度が拡大することで、浜松地域のみならず静岡県内全体の経済成長が期待されます。特に、新しいビジネスモデルを持つスタートアップが活躍する場が増えることにより、地域の経済活性化が進むことが期待されています。浜松いわた信用金庫、静岡県信用保証協会、そして株式会社Wewillのさらなる活動に注目が集まります。
浜松いわた信用金庫や静岡県信用保証協会が行うスタートアップ支援の一環として、Wewillの「コラボ」への期待が高まる中、今後の展開にも注目です。