三島研究所、本格始動!
大宝工業が開発した新技術「D-PIM™(DAIHO Pulp Injection Molding)」についてお伝えします。この技術は、紙と植物性の結合剤を利用して製品を射出成形する方法で、環境に優しい未来を見据えたサステナブルな技術です。これまで30年以上にわたり、同社は持続可能な社会を実現するための研究を続けてきました。
D-PIM™の特長
D-PIM™で製造された製品には以下の特長があります:
1.
生分解性:優れた生分解性を持ち、環境への負担が少ない。
2.
水溶性:水に溶ける性質を持つため、廃棄後も自然に還りやすい。
3.
燃焼時有害物質ゼロ:焼却時に有害物質を発生させない。
4.
最高レベルのリサイクル性:成形材料が再利用可能で、紙リサイクルにも対応。
この技術はGHG排出削減や海洋汚染の軽減に貢献し、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となっています。
コラボレーションの展開
D-PIM™はすでに様々な企業や用途での展開が進んでおり、特に化粧品や医薬品、工業用パッケージなど脱プラスチック地域での需要が急増しています。また、農業資材や伝統工芸品など、広がりを見せています。
- - 生分解性スティック:アミノ酸を配合した環境に優しい製品。
- - トイカプセル:子供向けの安全な遊び道具。
- - ファイルバインダー:事務用としての用途も期待されています。
これらの製品は、D-PIM™の優れた機能性を活かした新しいアイデアとして注目されています。
需要の高まりと新たな研究拠点
近年、社会の環境問題への関心が高まる中、大宝工業は静岡県に新しい研究拠点を2024年に設立します。これにより、素材からのカスタマイズや業界ごとに最適な設計が求められる流れに対応するための強化を図ります。研究機関や専門家からの支援を受けて、D-PIM™の研究は新たなステージに進むことになります。
D-PIM™の今後の展望
D-PIM™は、射出成形によって高い寸法精度を持ちながらも、日常環境下では安定しています。さらに、新たな機能性として難燃性や耐水性、耐油性を備えることも可能です。特筆すべきは、PFASを使用せずとも高い耐油性を発揮する点です。これにより、より多くの業界で使われる可能性が広がります。
大宝工業は、D-PIM™を通じて社会のあらゆる課題に挑み、サステナブルな未来を創造するための革新を続けていく所存です。
専門家のコメント
東京大学名誉教授 横井秀俊
「約30年の研究を経て、D-PIM™は新たな技術として飛躍を遂げようとしています。脱プラスチックを超えた新機能の開発に期待しています。」
株式会社アドバンテッジパートナーズ 小池康太郎
「D-PIM™の成長をサポートするため、設備や人材への投資を通じて、パートナー企業との価値共創を強化していきます。」
大宝工業について
大宝工業は大阪府守口市に本社を置き、プラスチック射出成形を中核技術として、多様なニーズに対応しています。環境に配慮した技術革新として、D-PIM™を始めとするプロジェクトに力を入れています。
詳細は大宝工業のウェブサイトをご覧ください:
大宝工業
お問合せ
D-PIM事業部窓口:
[email protected]