2024年10月15日、株式会社メンテル(東京都渋谷区、代表:井上智樹)は、神奈川県のオープンイノベーション支援プログラム「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」において、富士工業株式会社(以下、富士工業)との共同プロジェクトが脱炭素推進枠に選出されたと発表しました。応募の中から厳選された17件の一つとして採択されたこのプロジェクトは、建物内の空気環境改善システムの開発を目指しています。
メンテルは、AIを活用し各店舗に適した空気環境を提案するアプリの開発を行い、富士工業は室内の温度ムラを解消するための気流制御技術を提供します。両社の技術を組み合わせることで、既存の店舗にスムーズに導入できる空気環境改善システムを提供し、省エネ及びCO2削減の効果を測定することを目指します。将来的には、コンビニエンスストアなどでこの取り組みが広がり、店舗内でのCO2排出量及び光熱費の削減を実現することが期待されています。
「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」は、神奈川県が運営し、地元企業とスタートアップ企業が連携して新しいプロジェクトを創出するためのコミュニティ形成を推進しています。本プログラムは、地域の持続可能な成長を促進することを目指しており、参加企業が未来のビジョンを実現するためのプラットフォームを提供しています。
今後、メンテルと富士工業はこのプロジェクトの実現に向けて県の支援を受けながら活動を進める予定であり、成果発表は2024年2月下旬が見込まれています。共同プロジェクトの成功は、地域の経済や環境に貢献するだけでなく、今後のビジネスモデルにも大きな影響を与えるでしょう。
富士工業グループは、1941年に設立され、一般家庭用及び業務用の厨房機器の企画・開発、および空気環境改善に関するソリューションを手掛けてきた企業です。一方、メンテルは2023年に設立され、エネルギーの効率的な利用や脱炭素に向けた企業努力を行っています。このように、歴史ある企業と新進気鋭の企業がタッグを組むことで、革新的かつ持続可能な未来を創出することが期待されています。