2025年6月、中国ゲーム市場での版号取得の動向
2025年6月、中国で累計147作品がゲームの版号を取得し、これは過去3年間で最多の数値となりました。これは、COVID-19対策による版号発行の中断が解除された影響を受けての結果です。特にモバイルゲームが主流で、137作品がそのカテゴリーに該当します。また、7作品はPCとモバイル両方に対応するマルチプラットフォームタイプでした。
調査背景
スマホゲームに特化した調査・分析を行う株式会社スパイスマートが発表した月次レポートによると、この調査は中国市場におけるゲームタイトルの版号取得動向を毎月観測し、詳細に記録・分析しています。調査は国家新闻出版署が発表するオンラインゲーム承認情報に基づいて行われ、2024年12月から始まったものです。これにより、中国および海外のゲームタイトルの動向、注目作、市場トレンドをいち早く把握できます。
海外ゲームの版号取得状況
海外ゲームの版号取得数は11作品にとどまり、これまでの最高数を更新することはありませんでした。それでも、プラットフォームに関する構成には変化が見られます。特に6月は、モバイル専用のタイトル比率が過去最も低く、PCゲームやモバイルとPCの両方に対応したタイトルが増加傾向にあります。このことは、業界における柔軟性が高まっていることを示しています。さらに、スマホ版から後にPC版の版号を申請するケースや、最初からマルチプラットフォーム対応を狙ったゲームが増えていることも注目すべき点です。
日本IPの影響
ただし、日本のIP(知的財産)を活用したゲームは、6月にはわずか1作品に減少しました。これは、2024年以降に中国での展開や共同開発が進められていたものの、状況が変わってきた可能性があります。過去には複数の日本IPを使用したゲームが存在していたため、この動向は要チェックです。
LIVEOPSISレポートについて
スパイスマートが提供する「LIVEOPSIS」は、調査・分析を基にした運営ソリューションであり、会員企業向けに毎月の業界ニュースや注目企業の最新発表を配信しています。このレポートを通じて、日本、中国、韓国、アメリカなどあらゆる市場のトレンドを把握することが可能です。また、興味がある方はテストアカウントを作成することで、一部レポートを無料で閲覧することができます。
会社情報
株式会社スパイスマートは、日本発のIP作品ライセンスを活用したビジネス支援やビジネスマッチング事業も展開しており、国内外のモバイルゲーム市場について調査・分析を行っています。これにより、業界全般を見渡した幅広い視点から情報を提供しています。
- - 会社名:株式会社スパイスマート
- - 代表者:久保真澄
- - 所在地:東京都渋谷区広尾1-11-2 BLOCKS EBISU 909
- - 設立:2015年7月
- - URL:株式会社スパイスマート