Green Carbonがベトナムで水田プロジェクトをGold Standardに登録、持続可能な農業推進へ

Green Carbonが新たな記録を打ち立てる

Green Carbon株式会社は、ベトナム北中部のNghe An省において進行中の水田プロジェクトに関する重要なニュースを発表しました。特に、このプロジェクトが2025年4月中旬にボランタリークレジットのGold Standardの認証を受け、ベトナム初かつ日本企業初の成果としてリスト化された点が注目されています。このプロジェクトは、灌漑設備の整った広大な水田にAWD（間断灌漑）技術を導入し、10年間で250万トンのボランタリークレジットを創出することを目指しています。

AWD技術とは

AWDとは、水田の水位を調整することで水使用量を大幅に削減しつつ、稲の成長を促進する技術です。このプロジェクトでは、初年度にパイロット圃場で実証を行い、今後の対象面積を62,000haへと拡大する計画です。持続可能な農業の実現や、農家の水資源管理と肥料施用の最適化を図ることも期待されています。

Green Carbonの取り組み

Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジットの創出に注力しています。水田や森林保全、マングローブ植林など、地域の特性に即したプロジェクトを開発することで、持続可能性を追求。それに加え、先進的な衛星データを駆使して効率的なプロジェクト運営と透明性の保存を実現しています。

2024年度からベトナムでのプロジェクトを開始し、Nghe An Agricultural Market Forumとの協力関係を結び、農業における脱炭素活動やカーボンクレジットの創出に取り組んでいます。このように、Green Carbonは持続可能な農業を支援する重要な役割を果たそうとしています。

今後の展開

Green Carbonは、AWD技術の拡大を目指して、さらなる地域への展開を計画しています。また、ベトナム政府が主導する「100万haプロジェクト」へも正規に参画し、目標達成に貢献していく方針です。加えて、農家とのパートナーシップを通じて、ジャポニカ米の輸出普及にも取り組むなど、様々な面での発展が期待されます。

「100万haプロジェクト」とは？

このプロジェクトは2030年までにメコンデルタ地域の水田面積を100万haに増やし、高品質かつ持続可能な稲作を普及させることを目的としています。多くの農業関係者と連携し、農家の生産性向上と収益の増加を図ります。具体的な取り組みとしては、AWDの技術を用いたメタンガス削減や、稲作の収量向上を実証するパイロットが進められています。