関西大が世界へ発信!
2015-08-04 13:00:15
関西大学、世界最高峰メディアアート祭典「アルス・エレクトロニカ」に出展!地域の魅力を発信する4作品
関西大学、世界的なメディアアート祭典「アルス・エレクトロニカ」に出展!
関西大学総合情報学部は、2015年9月3日から7日にかけてオーストリア・リンツで開催された世界最高峰のメディアアート祭典「アルス・エレクトロニカ・フェスティバル2015」に出展しました。テーマは『Folklore Sphere(フォクロア・スフィア)』。時を超えて発展してきた都市と自然をテーマに、地域に息づく文化や歴史をデジタルメディアで表現した4作品を発表しました。
4つの作品:高槻市の魅力と伝統文化をデジタルで表現
今回の出展作品は、以下の4作品から構成されています。いずれも、地域の魅力再発見と伝承をテーマに、産学連携プロジェクトチームによって制作されました。
1. 360° frontier:高槻市の景観や祭りを360度全天球映像で撮影。球形スクリーンに映し出し、鑑賞者が球体を動かすことで、自由に風景を探求できるインタラクティブな作品です。
2. city code:city as information:高槻市の夜の灯りを音響で表現。都市の灯りを「サバイバルの表象」と捉え、音で都市の風景を表現することで、新たな都市の記号化・アーカイブに挑戦しています。
3. Designing Nature:Kakitsubata:国宝『燕子花図屏風』(尾形光琳作)を音楽に変換。屏風のデザインのリズムを音に変換することで、光琳の芸術性を新たな形で表現しています。
4. 『豊臣期大坂図屏風』デジタルコンテンツ:オーストリアのエッゲンベルク城に所蔵されている『豊臣期大坂図屏風』を紹介。この屏風に描かれた大坂城とその周辺の様子をデジタルコンテンツで解説し、過去の大阪と現代の都市景観を比較することで歴史の重みを感じさせます。
これらの作品は、地域住民にとっての誇りとなるべき価値を、多角的な視点からデジタルメディアを用いて表現しています。
関西大学の取り組み:地域貢献とデジタル技術の融合
本プロジェクトは、関西大学総合情報学部の教員陣を中心に、複数の企業との産学連携によって実現しました。特に、堀雅洋教授(専門:ユーザー中心デザイン・知識情報学)、林武文教授(専門:ヒューマンインタフェース)、井浦崇准教授(専門:メディアアート)の3名が中心的な役割を果たしました。
堀教授は情報アーキテクチャデザインの専門家として、ユーザーにとって分かりやすい情報設計に貢献しました。林教授は、視覚情報処理メカニズムの専門家として、作品における視覚情報の提示方法を研究しました。井浦准教授は、メディアアートの専門家として、作品全体の表現方法と技術的な実現をリードしました。
アルス・エレクトロニカとは?
「アルス・エレクトロニカ・フェスティバル」は、1979年から開催されている世界的なメディアアートの祭典です。毎年、世界中から多くのアーティストや科学者が集まり、最新のデジタルアートやテクノロジーを披露する場となっています。2015年のテーマは「Post City - Habitats for the 21st Century(ポスト・シティ 21世紀に私たちが生きる場所)」で、都市の未来について議論する機会となりました。
まとめ:地域文化とデジタル技術の融合による新たな表現
関西大学による今回の出展は、地域文化とデジタル技術を融合させることで、新たな表現の可能性を示す成功例と言えるでしょう。これらの作品は、単なる芸術作品としてだけでなく、地域の魅力を発信し、文化遺産を次世代に伝承するための有効な手段としての役割も担っています。今後も、このような産学連携による取り組みが、地域活性化や文化振興に貢献していくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
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学校法人関西大学
- 住所
- 大阪府吹田市山手町3丁目3番35号
- 電話番号
-
06-6368-0007