韓国の港町で始まる新たな海洋散骨サービス
株式会社ハウスボートクラブが、2024年8月1日から韓国の仁川市と釜山市にて海洋散骨サービスを提供することを発表しました。この新しいサービスは、思い出の土地で故人を見送ることを希望する方々に向けたもので、既に日本国内で培った経験をもとに、海外2拠点目として韓国を選択しました。
海洋散骨の背景と意義
海洋散骨は、火葬後の遺骨を粉砕し、海に撒くことで故人を供養する方法です。「自然に戻りたい」「海に眠りたい」という故人の願いを叶える形として、この方法は近年注目を集めています。日本での施行件数は年々増加しており、韓国でも環境に優しい葬送の手段として支持されています。
韓国では、安価で環境意識の高い葬儀文化が根づいており、特に仁川沖での海洋葬の需要は急増しています。データによると、2019年から年に1,000件ずつ増え、2021年には5,000件に達しました。その中で、他の地域からの需要が70%を占めています。
生前の相談も活発
株式会社ハウスボートクラブでは、2007年の創業以来、海洋散骨のサービスを提供してきました。2023年のデータでは、年間お問合せは約3,300件に上り、その40%が生前に海洋散骨を考えている方の相談であることがわかっています。この流れからも、今後のニーズが伺えます。
提携企業とサービス内容
韓国でのサービスは、現地法人の株式会社バイオビズとの提携により実現しました。仁川と釜山での具体的なサービス内容は以下の通りです:
- - サービス名称: 海洋散骨「ブルーオーシャンセレモニー」
- - 料金: 仁川495,000円~、釜山528,000円~
- - 出航場所: 仁川の沿岸埠頭、釜山の水営湾ヨット競技場
- - 散骨方法: 船上から海へ遺骨を散骨
詳細は公式サイトや問い合わせ窓口から確認可能です。国際的な需要に対応することで、旅行中の安心を提供し、思い出深い場所での散骨をサポートします。
代表者のコメント
ハウスボートクラブの社長、赤羽真聡氏は、「海外拠点をハワイから韓国にも広げることで、より多くの方に思い出の地での散骨を選んでもらえるようになった」と話しています。韓国の海洋散骨市場は広がりを見せており、多様な選択肢の確保に努めています。
会社概要
株式会社ハウスボートクラブ
- - 設立: 2007年2月15日
- - 所在地: 東京都江東区住吉1-16-13 リードシー住吉ビル3F
- - 事業内容: 海洋散骨・お別れ会プロデュースなど。大切な人とのつながりを重視し、様々なサービスを展開しています。
今回のサービス開始は、思い出を大切にしたい方々にとって新しい選択肢を提供することになるでしょう。これからも株式会社ハウスボートクラブは地域展開を進め、より多くの方が希望する場所で海洋散骨を行えるよう努めていきます。