SDGsハトムギプロジェクト
2020-12-29 07:30:02
ミャンマーの農家を支えるSDGsハトムギプロジェクトの始動
ミャンマーでの新たな挑戦、SDGsハトムギプロジェクトの開幕
“麦のスペシャリスト”として知られる西田精麦株式会社が、ミャンマーのシャン州で「SDGsハトムギ」プロジェクトの収穫をスタートしました。このプロジェクトは、歴史的に貧困に苦しんできたミャンマーの農家を支援し、持続可能な農業の実現を目指しています。
背景と目的
シャン州の農家は市場価値の高い作物の少なさから、経済的に厳しい状況に置かれています。そのため、2015年から現地でハーブなどの薬草を栽培してきたBORDERLESS FARMが、地元の小規模農家をサポートするプロジェクトを発足しました。この取り組みにより、72家族の農家が契約栽培を通じて生計を立て、3年間で利益が1.7倍に増加した実績もあります。
プロジェクトの推進
SDGsハトムギプロジェクトでは、西田精麦は自社の脱穀技術を駆使して加工を行い、収穫されたハトムギは全量日本に輸出される予定です。ハトムギは茶の原料や生薬原料(ヨクイニン)として利用されるため、健康面でも注目されています。しかし、このプロジェクトに貢献するSDGsの目標は、単なる経済的支援だけに留まりません。貧困の撲滅、経済成長の促進、そして責任ある消費を実現するための取り組みでもあります。
BORDERLESS FARMと西田精麦
BORDERLESS FARMは、農家との信頼関係を構築し、高いトレーサビリティを維持しながら、農業技術を提供しています。地域の環境や特性、農作物に合った栽培法を提案することで、収入向上を実現しています。これに対し、西田精麦は長年蓄積してきた加工技術を活かし、地域農家の力を引き出すサポートを行います。
実際に、ミャンマーのハトムギは日本品種よりも大きく、茶の原料およびヨクイニンの特性が秀でています。これにより、新たな製品開発が期待され、ミャンマーと日本の食卓を豊かにする可能性を秘めています。
未来に向けて
今後もこのプロジェクトは、農家の収入向上と消費者の満足を両立させるために努めていきます。また、ハトムギの栽培は、西田精麦にとって初の海外挑戦となりましたが、その意義は国境を超えたものです。
今後の取り組みにより、ミャンマーの地域経済が活性化し、持続可能な社会の実現が早まることを期待しています。
このプロジェクトに関わる全ての人々がハトムギの成功を願い、その成果を手にすることを楽しみにしています。私たちもこの動向を見守り続け、明るい未来に向かって取り組んでいくことでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社BORDERLESS FARM
- 住所
- 新宿区市谷田町2-17八重洲市谷ビル 6F
- 電話番号
-
03-5227-6980