南極基地の新技術
2025-01-29 11:35:58

ミサワホーム、南極での新技術開発と建築構法を開始へ

ミサワホーム、南極での新技術開発を遂行



株式会社ミサワホーム総合研究所が、南極・昭和基地を舞台にした技術研究と建築構法の開発に取り組むことが決定しました。これは、南極地域観測を未来に向けて支える新たな取り組みの一環として、2024年12月から2027年3月までの期間に行われる予定です。

「昭和基地利用プログラム」とは?


このプログラムの主な目的は、極限環境での技術開発や新たな観測技術の創出です。今回、ミサワホームは、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所が実施する「昭和基地利用プログラム」に採択されました。具体的には、内陸基地におけるモジュールの簡易連結技術の開発や、自然エネルギーの利用測定を行うことが求められます。

研究の目的と期待される効果


ミサワホームの研究は、まず、内陸基地において居住空間の展開およびオフグリッド化を進め、災害時においても機能する自立型災害対策拠点の構築を目指します。これにより、専門業者が少ない状況でも対応できる建築技術を確立し、国内の建築業界への貢献も期待されています。

これまで、ミサワホームは南極地域観測隊に対して36棟の建物を提供しており、南極での建設活動に長年携わってきました。今後も培ったノウハウを活かし、未来を見据えた技術革新を追求していく方針です。

南極における歴史


ミサワホームは1968年に受注した第10居住棟以来、南極地域観測隊員に必要な住居を提供し続けています。2025年1月現在、南極には延べ29名の社員を派遣しており、彼らはプロとして建設業界での経験を活かしています。昨年には、極地研究所と共同で持続可能な住宅システムを模索するプロジェクトも実施しました。

新たな研究開発内容


1. モジュールの簡易連結技術の開発


近年、災害の影響が高まる中で、トレーラーハウスの活用が注目されています。これを応用し、機能的に結合するモジュールを開発し、災害時のスムーズな展開を実現します。特に南極の氷床上では、モジュールが移動可能であることが重要です。再生可能エネルギーの利用を考慮に入れたこの技術開発は、将来的な移動式基地の活用につながると期待されています。

2. 専門職でなくても可能な建築構法の確立


現在、国内では建築業界が人手不足に悩まされています。ミサワホームは、専門職以外の人でも建設可能な建築構法を開発する必要があると見ています。この研究では、昭和基地での気象条件に合わせた施工進捗が求められ、国内での仮組立を経て現地での組立を行います。

将来展望


これらの取り組みは、専門職が限られる昭和基地においても、労働力不足の解消とカーボンニュートラルへの寄与を目指すものです。ミサワホームは、これからも南極での技術開発を進め、未来の観測活動がよりスムーズに行えるよう努めていきます。

お問い合わせ


ミサワホームの取り組みに関する詳細は、公式HPをご覧ください。

極地研HP: こちら


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会社情報

会社名
ミサワホーム株式会社
住所
東京都新宿区西新宿2-4-1新宿NSビル16階
電話番号
03-3349-8088

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