家族力は地域により異なる！三世代家族のコミュニケーションの現状とは

三世代家族研究所が明らかにした家族力の不思議

最近、三世代家族研究所が実施した家族に関する意識調査の結果が注目を集めています。本調査は、日本全国の20～40歳代の中学生以下の子どもを持つ2350名を対象に行われ、家族力の地域差や三世代間のコミュニケーションの現状を示す貴重なデータが得られました。

家族力検定の結果

調査の一環で行われた「家族力検定」では、全国平均得点が62.7点。特に高得点を獲得したのは鹿児島県の69.9点で、次いで京都府と高知県が続きました。一方で福井県、富山県、兵庫県がワースト3に名を連ね、地域ごとの家族力には顕著な差が見られました。特に西日本の県が上位に多いことが印象的です。

20代の親の傾向

この調査から特筆すべき点は、20代の若い親たちが祖父母とのコミュニケーションに対して前向きな姿勢を見せていることです。調査によると、20代の約30%が祖父母とのコミュニケーションの機会を積極的に増やしたいと回答した一方で、30-40代ではこれが2割程度に留まっています。

また「祖父母から学んでほしいこと」として挙がったのは、「経験」や「家族の大切さ」、そして「マナー」といった内容です。特に、若い親たちは祖父母を通じて子どもの教育に期待し、家庭教育の一助としての役割を感じています。

三世代間の満足度

しかしながら、三世代間のコミュニケーションに満足している親は全体の25%にとどまることも明らかになりました。特に「自然体」での関係を重視し、特別なイベントよりも日常的なコミュニケーションを望む声が多く聞かれました。調査回答の中からは、「一緒に食事をすること」や「旅行に行くこと」という意見が目立っており、家族との時間を大切にしたいという願望が感じられます。