新たなイノベーションプログラムが関西で始動
関西エリアでの社会課題解決を目指した「XKANSAI ソーシャルイノベーション・プログラム(第1期)」が、この秋に本格始動しました。このプログラムは、自治体と民間企業が連携し、新しいビジネスモデルを創造することを目的としています。「グラングリーン大阪」周辺での先行まちびらきに合わせて、新たな社会問題への取り組みが進められます。
取り組むべき社会課題
このプログラムでは、利用者の生活に身近な社会課題を3つの分野(GREEN、HealthCare、Mobility)に分け、それぞれのテーマに基づいて解決策を募りました。具体的な課題としては:
GREEN分野
- 再生可能エネルギーや省エネの促進
- フードロスの削減及びリサイクルの推進
- 子どもや高齢者の熱中症リスク軽減
HealthCare分野
- 健診受診率の向上
- 不健康な生活習慣の改善
- 軽微な不調を我慢する人の減少
- フレイル対策の推進
Mobility分野
- 公共交通の収益と利用者の増加
- 行政が遊休資産を活用した短距離移動の充実
- 住民の移動ニーズの把握と公共交通網の維持
- 高齢者の移動や買い物に関する課題の解消
ファイナルピッチでの競演
11月28日には、「イノベーションストリーム KANSAI 8.0」が開催され、8つのファイナリスト企業が自らのビジョンや提案の発表を行います。このイベントでは、審査員による優れた提案の表彰も行われ、その後は企業へのフォローアップ支援も提供されます。
イベントの詳細
- - 日時: 2024年11月28日(火)14:00〜17:00
- - 会場: グランフロント大阪 コングレコンベンションセンター メインフロア
- - プログラム: 14時趣旨説明、14時15分から登壇企業8社によるプレゼン、16時から表彰式
参加希望者は、事前登録が必要です。報道関係者は特別に事前登録不要で参加可能です。
参加企業の紹介
ファイナルピッチでの発表企業は、社会課題ごとに分かれており、問題解決に向けた独自のアプローチが期待されます。
グリーン分野(5社)
- - 株式会社気象工学研究所:熱中症予測システム「サーミアン」
- - スパイスキューブ株式会社:小さな農業によるCO₂削減
- - 株式会社BIOTECHWORKS-H2:「ごみZEROプロジェクト」
- - 一般社団法人HITOTO:廃リネンのアップサイクル事業
- - BABY JOB株式会社:水平リサイクルおむつのサブスクサービス
ヘルスケア分野(2社)
- - エーテンラボ株式会社:フレイル予防支援アプリ
- - HONESTIES株式会社:衣服のバリアフリー化
モビリティ分野(1社)
- - 株式会社DIIG:サステナブルな移動と滞在の提案
結び
このプログラムは、社会課題の本質的な解決を目指す事業者同士の連携が期待されています。「XKANSAI」の取り組みを通じて、関西エリアが社会イノベーションの先駆けとなり、新しいビジネスモデルが生まれることを願っています。