5月の消費意欲低下
2025-04-25 14:26:00

2025年5月の消費意欲指数が過去5年で最低水準に落ち込む

2025年5月の消費意欲指数が過去最低に



株式会社博報堂が運営する生活総合研究所では、毎月1,500名の20歳から69歳を対象に消費意欲に関する調査を実施し、その結果を「来月の消費予報」として公開しています。最新のデータによれば、2025年5月の消費意欲指数は44.1点となり、前月に比べて2.5ポイント、前年同月と比べて2.9ポイント低下しました。これは過去5年間の同月平均と比較しても最低の数値となっており、消費者の買い控えが鮮明になっています。

5月の消費意欲低下の要因



消費意欲指数の低下の背景には、物価の上昇や世界的な経済不安があります。毎年この時期は大型連休を控えて消費意欲が高まる傾向がありますが、今年はその期待感が薄れているのが実情です。調査データをもとに見ると、消費に対してポジティブに捉えている回答は4月の359件から5月は334件に減少しています。一方でネガティブな意見は846件から857件に増加し、消費に対する不安が増していることがうかがえます。

内容を見ると、特に注目すべき点は「大型連休がある」というポジティブな回答が増加したものの、他のポジティブな回答が減少していることです。これは、「新生活の準備」や「春物の服が欲しい」という声が前年に比べて減少しており、消費意欲が全体的に冷え込んでいることを示しています。また、「不景気」や「国際情勢への不安」といったネガティブな要素が頭角を現してきており、経済全体に対する根深い不安を反映していると考えられます。

男性の消費意欲の落ち込み



調査によれば、「特に買いたいモノや利用したいサービスがある」と回答した人は全体の25.5%で、こちらも前月比で3.8ポイント、前年比で3.5ポイントのいずれも大きな減少となりました。特に目立つのは男性の消費意欲で、前月比で8.1ポイントの減少が確認されています。

カテゴリー別に見ると「ファッション」や「装飾品」のような春関連商品での購入意欲が減少しており、男性は特に加熱していたファッション関連での低下が顕著です。今年の5月は消費意欲が大きく落ち込んだ影響で、行楽シーズンを迎える消費市場にマイナスの影響を及ぼすことが懸念されています。

まとめ



経済的不安や物価上昇の影響で、2025年5月の消費意欲指数は過去最低の水準まで落ち込みました。生活総研の調査によれば、特に男性のファッション関連での購入意欲が大幅に減少していることから、消費活動が全体的に鈍化していることが明らかとなりました。今後の経済情勢や消費動向がどう変わるのか、引き続き注視していく必要があるでしょう。詳しいデータは博報堂生活総研のホームページで確認できます。


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