愛知県稲沢市、AIエージェント導入の実証実験開始
愛知県稲沢市は、株式会社グラファーと連携し、AIエージェント「Graffer AI オペレーター」を用いた電話応答サービスの実証実験を開始しました。本実証実験は、稲沢市経済環境部環境施設課で行われ、市民からのごみ持ち込みに関する問い合わせにAIが自然な対話で応答することを目的としています。これにより、職員の電話応答件数を50%削減し、市民サービスの質を向上させることを目指しています。
実施の背景
日本は少子高齢化の進行に伴い、社会のニーズが複雑化しています。稲沢市もこれに対処すべく、「行政手続きのオンライン化や窓口のデジタル化」を推進してきました。その結果、行政に関する手続きや相談を自宅やスマートフォンから容易に行える環境が整っていますが、依然として電話は多くの市民にとって大切な相談手段とされています。
特にごみの持ち込みについての問い合わせは、受付時間や料金、持ち込めるごみの種類についての定型的な内容が多く、これらの応答に時間を取られることで、職員は本来の業務に集中できない状況がありました。このため、AIの導入が待望されていたのです。
実証実験の概要
「Graffer AI オペレーター」が稲沢市経済環境部環境施設課への電話問い合わせに応じる実証実験が2025年11月10日から2026年3月31日(予定)に実施されます。AIオペレーターはごみの持ち込みや祖父江霊園、祖父江斎場に関する一般的な質問に対して自動的に応答し、AIでの応答が困難な複雑な質問は職員が対応します。この取り組みを通じて、応対品質や回答精度、利用者の満足度などが検証されます。
稲沢市の見解
稲沢市の経済環境部環境施設課の櫻木様は、「デジタル化を進める中で、定型的な問い合わせにはAIが対応することで、職員はより丁寧で専門的な相談に集中できる体制を整えられることを期待しています。グラファー社は、他の自治体の成功例も多く持ち、稲沢市の特性に応じたAI構築ができる点から選ばれました。この実証実験が成功し、すべての市民にデジタル技術の恩恵が届く行政サービスを実現していきたいです」とコメントしています。
「Graffer AI オペレーター」とは
「Graffer AI オペレーター」は、高度な会話能力を持つAIエージェントが搭載された電話応答サービスです。市民の発話を理解し、事前に登録された情報に基づいた適切な応答を行います。また、必要に応じて職員に電話を転送し、会話のログを残すことができます。このシステムは、職員の業務負担を減らしつつ、市民サービスの質を向上させる期待が寄せられています。
株式会社グラファーについて
グラファーは、企業や行政機関における業務のデジタル変革を主な業務とするスタートアップです。全国の約250以上の自治体に導入されているデジタル行政プラットフォームを提供し、多くの自治体で電話応答の課題解決に取り組んでいます。「プロダクトの力で 行動を変え 社会を変える」をミッションに掲げており、今後も市民と行政の橋渡し役として、さらなるサービスの向上を目指しています。さらに、AIやRPAの導入による最新の業務効率化にも積極的に取り組んでいます。
このように、稲沢市が進めるAIエージェント導入の実証実験は、デジタル化と市民サービスの向上を実現する新たな一歩です。これからの展開に大いに期待がかかります。