野村信託銀行がオンラインでの書類提出を実現
野村信託銀行は、顧客との書類授受をオンラインで完結させる新しい機能を導入しました。これは、同銀行が推進するデジタルトランスフォーメーションの一環で、nCinoのクラウド型銀行業務統合プラットフォームを利用した取り組みとして注目されています。
近年、金融業界は非対面ニーズの急増に加え、業務効率化や競争力強化が求められる環境に直面しています。特に、コロナ禍を通じて対面での接触を避ける動きが広がる中、デジタルチャネルの導入は避けて通れないテーマとなっています。野村信託銀行も、この流れに応じて「デジタルファースト」な戦略を打ち出しています。
デジタルファーストへのシフト
野村信託銀行は、2023年にnCinoプラットフォームを導入することで融資業務のデジタル化を進めてきましたが、これまでは紙媒体や郵送、対面など複数の手段が使われており、効率的とは言えない状況でした。書類の回収や管理にかかる手間や、紛失のリスク、さらには行員や顧客双方の負担が増していることが課題として浮き彫りになっていました。
このような背景を受けて、ニーズを的確に捉えたのが新しいお客様向け書類のWeb受付機能です。この機能は、nCinoの導入によりお客様ポータル上で書類授受が可能になるもので、顧客は申請や追加書類の提出をオンラインでスムーズに行うことができるようになりました。
新しい書類提出の流れ
具体的には、行員が必要書類を事前に選定し、対象となる書類のみをお客様に表示する仕組みを構築しました。これにより、お客様は迷うことなく必要な手続きを進めることができ、業務処理の迅速化が図られます。現在は主に個人のお客様向けに提供されていますが、法人のお客様への適用も計画されています。
この新機能の導入により、顧客と行員の負担が軽減されるだけでなく、業務プロセス全体の高度化が期待されます。今後は非対面チャネルの拡大を通じて、より効率的で利便性の高い融資業務を実現することを目指します。
また、印刷やスキャン業務の削減、Excelなどによる書類管理の簡素化、電話応対の効率化など、業務面での改善が見込まれるため、全体の運用コストの削減にも寄与することでしょう。
未来へのビジョン
野村信託銀行は、信託業務を中心に豊かな経験と専門知識を生かし、法人や個人に対して高品質なサービスを提供してきました。この取り組みもその一環であり、デジタル化の推進は単なる効率化にとどまらず、顧客との関係深化にも寄与するものと期待されています。今後さらなる機能の拡充により、顧客満足度をさらに向上させ、一層の成長が見込まれます。
野村信託銀行とnCinoの連携は、デジタル銀行業務の未来を切り開く重要な一歩であると評価されるでしょう。