未利用バイオマス研究
2025-11-10 10:44:20

未利用バイオマスの新たな活用法を探る共同研究が始動

新たな共同研究のスタート



株式会社ファーメンステーション(千葉県船橋市、代表取締役:酒井里奈)は、2025年11月から岩手大学農学部の伊藤芳明教授との共同研究を開始します。この研究は「未利用バイオマス発酵産物のヘルスケア機能探索」をテーマに、未利用資源の新たな可能性を科学的に探求します。

研究の背景と目的


近年、食品製造や農産物の生産過程から生じる未利用バイオマス、特に食品残さや搾汁粕の利用に注目が集まっています。ファーメンステーションは、独自の発酵技術を用いてこれらの未利用資源を高付加価値な素材へと再生するための研究開発を行ってきました。この共同研究では、発酵によって生成される新しいヘルスケア素材の可能性を探ることを目的としています。

研究概要


共同研究では、約50種類の未利用バイオマスを発酵の原料として使用し、これに対して約30種類の微生物を用いて発酵を行います。その結果得られる約1,500種類の未利用バイオマス発酵産物を評価し、脂肪細胞を通じて脂質の蓄積を抑制する機能があるかを調べる予定です。このアプローチにより、過剰な中性脂肪や皮下脂肪の蓄積抑制に寄与する可能性のある機能性素材を発見し、新たなヘルスケア素材の開発を目指します。

大規模な検証


本研究は、公益財団法人PwC財団の助成を受けて実施され、未利用バイオマスの食品素材化に関する可能性を広く検証します。発酵アップサイクル技術から得られるヘルスケア機能素材のスクリーニングを行い、新たな市場への道を模索します。

共同研究体制と今後の展開


この研究の共同研究体制として、岩手大学農学部の伊藤教授が関与し、専門的な知見を提供します。研究の成果は未利用資源の価値を高め、発酵技術を基盤にした次世代の食品素材の開発へとつながることが期待されます。ファーメンステーションは今後も企業や研究機関と連携し、資源循環型社会と健康価値の両立を目指した取り組みを進めていく方針です。

企業情報


株式会社ファーメンステーションは、「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」を企業理念に掲げ、未利用資源の再生と循環を目指すバイオものづくりスタートアップです。フードロスやウェイスト由来のバイオ素材を開発・製造しており、自社工場を岩手県奥州市に設けて、開発から製造までを一貫して行う体制を整えています。また、B Corp認証を取得し、持続可能な社会の実現に向けた活動を推進しています。問い合わせは、こちらで受け付けています。


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会社情報

会社名
株式会社ファーメンステーション
住所
千葉県船橋市北本町1-17-25
電話番号

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