TOPPAN、正倉院展でのデジタルコンテンツの発表
TOPPAN株式会社が、「第76回正倉院展」において、正倉院の宝物である「紫地鳳形錦御軾」のデジタルコンテンツを初公開します。この展示は奈良国立博物館で、2024年10月26日から11月11日まで開催されます。
正倉院は、1260年にわたって存在している日本の宝物庫で、数多くの貴重な遺品が収められています。特に「紫地鳳形錦御軾」は、この展覧会の重要な作品であり、その色鮮やかなデザインが注目されています。TOPPANは、2018年から正倉院の宝物をデジタルアーカイブし、そのデータを利用した展示を続けてきました。
デジタルコンテンツの特長
今回、展示されるデジタルコンテンツは、宝物の精細なアーカイブデータを使用しており、様々な角度から鑑賞することが可能です。肉眼では難しい細部を高精細で捉え、視覚的にその美しさと背後にある歴史を探ることができます。また、CG映像にテロップを加え、観客がより深く理解できるような配慮がされています。
特に、「紫地鳳形錦御軾」の調査の過程で、現代の畳に近い材料が使用されていることが判明しました。この宝物の模造品制作には、TOPPANの3D計測を基にしたデータが大きく貢献しています。
VR作品「正倉院時を超える想い」
併せて、特別上演会として実施されるVR作品『正倉院時を超える想い』も注目されています。このVR映像は、正倉院の内部構造を体感することができ、普段見ることのできない視点から宝物を鑑賞することができます。特別ナビゲーターによる解説もあり、宝物に隠れた謎やストーリーを聞くことができるのが特徴です。
VR体験は、10月30日から11月1日の3日間にわたって実施され、各日180名の定員で行われます。参加には正倉院展の観覧券が必要となります。
正倉院展について
「第76回正倉院展」は、奈良国立博物館が主催し、文化財の貴重さと美しさを広めるための重要なイベントです。正倉院展を通じて、正倉院の宝物やその背景にある文化について知識を深める貴重な機会となるでしょう。観覧券は、9月6日から販売が開始されます。
特別協力として読売新聞社が参加し、公式HPでは詳細な情報が提供されています。正倉院展は、今秋、日本の文化や歴史に触れる絶好の機会といえるでしょう。観覧を計画されている方は、早めにチケットを手に入れることをおすすめします。