心臓CT画像解析ソフトウェア「Careverse™ CoronaryDoc」の販売開始
クレアボ・テクノロジーズ株式会社は、Shukun Technology Co., Ltd.が開発した心臓CT画像解析ソフトウェア「Careverse™ CoronaryDoc」の国内販売をスタートしました。従来の心臓CT画像の解析作業は手作業が主流でしたが、今回のソフトウェアはAI技術を駆使し、医療従事者の負担を軽減し、処理時間を短縮することを目指しています。
Careverse™ CoronaryDocの特長
このソフトウェアは、院内のPACSやCT装置と連携し、心臓CT画像の解析を自動化します。以下の三つの主な機能を通じて、医療の質を向上させます。
1. 効率的なワークフローの実現
Careverse™ CoronaryDocは、医療画像処理技術とAIアルゴリズムを駆使し、冠動脈CT撮像データから3D画像やCPR画像を自動的に作成します。これにより、心臓CT画像処理全体の作業時間を大幅に短縮し、効率的な診療が可能になります。
2. ディープラーニングによる識別技術
AIアルゴリズムを使ったプラーク解析機能を搭載しており、狭窄が疑われる部位を特定、またその特性(水晶化や非石灰化プラークの識別)を考慮しながら構造化レポートが作成されます。これによって、医師は正確な診断情報を迅速に得ることが可能になります。
3. マルチユーザー対応
最大20台の端末で同時にログインできるため、医療機関において多くの医師が効率的に活用できる環境を提供します。これにより、画像解析の迅速化が期待されます。
日本の心疾患事情
心疾患は日本において悪性新生物に次ぐ主要な死因であり、その患者数は高齢化と生活習慣の変化によって増加傾向にあります。急性心筋梗塞の患者数も増えており、迅速かつ正確な診断が求められています。
CU.T.装置の普及により、より微細な冠動脈疾患の診断が可能になったものの、CTデータの増加は医療現場の負担を増しています。「Careverse™ CoronaryDoc」は、この負担を軽減するための新たなツールとして期待されています。
製品の展示会
新ソフトウェア「Careverse™ CoronaryDoc」は、2024年10月31日から11月3日まで開催される「第1回日本放射線医療技術学術大会(JCRTM2024)」で展示される予定です。
結論
クレアボ・テクノロジーズは、今後も医療現場の課題解決に向け、革新的な製品を提供し続ける方針です。心臓CTの解析が迅速に行える環境の整備は、高齢者医療の質をさらに向上させることに寄与するでしょう。