2026年卒業予定者の就職活動状況
株式会社キャリタスが発表した2026年卒業予定の大学4年生(理系の大学院修士2年生を含む)を対象とした就職活動調査結果が注目を集めています。調査は2025年7月1日から7日の間に実施され、1,073人の回答が集まりました。そこで得られた主なデータを見ていきましょう。
内定状況とその傾向
7月1日時点での内定率は87.3%で、前年同期の89.7%からは2.4ポイントの減少ですが、それでも高い水準を維持しています。また、私たちがこの数字から特筆すべきは、就職活動を終了した学生が全体の74.8%を占め、内定状況に「内定あり」と「内定なし」を合わせて残りの25.2%がまだ活動を続けている点です。
就職活動の量に見る変化
次に、就職活動の量について見てみると、エントリーシート(ES)の提出は約2社減少し、平均12社となりました。また、筆記試験や面接の実施回数も前年同時期より少なくなっています。これにより、学生の活動が少しずつ減少している兆候が見受けられます。
就職活動を続ける学生の動向
興味深いことに、就職活動を続けている学生の持ち駒企業数は平均3.2社であり、選考中の企業は1.7社、これから受験予定の企業が1.5社という結果でした。このことから、今後の動向として多くの学生が志望業界や職種、そして企業規模を見直していることがわかります。具体的には、志望業界を見直している学生は29.1%、志望職種については24.8%、企業規模については14.2%が変更を考えているとのことです。
結果としての就職決定企業
調査によると、学生が実際に内定を得た業界は文系と理系で最も多く見られたのが「情報処理・ソフトウェア」です。また、理系の学生の中では「電子・電気」も同じく人気のある業界であり、多くの学生がこの業界への期待を寄せているようです。
内定者集合の実態
調査の際、多くの学生が「内定者集合があった」と回答しており、その割合は41.2%。前年の41.0%から微増しており、今回の実施でも対面形式が主流で、参加者の75.3%が対面集会に参加したことが分かります。これは、コミュニケーションを重視した活動が続いていることを示唆しています。
就職環境に対する学生の意見
最後に、就職環境についての考えを聞いてみると、56.6%の学生は「売り手市場だ」と実感していると答えています。このような高い実感は、ここ数年続けており、特に学生にとって有利な状況が続いているようです。
この調査結果からは、2026年卒業予定の学生がいかに慎重に就職活動を行っているかが見えてきます。彼らの選択肢や動向を注視する必要があります。
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このデータはキャリタスリサーチによっても実施され、信頼性が高いものです。今後の就職活動において、この情報がどのように影響を与えるか、大いに期待されます。