名刺管理アプリ「ｍソナー」に導入されたパスキー認証の全貌とは

ユーソナー株式会社は、企業情報と名刺管理アプリ「ｍソナー」に新たに「パスキー認証」を実装しました。今回のアップデートが行われたのは19日で、名刺管理サービスにおけるパスキー方式の導入は初めてのことです。この機能の背後には、昨年以来続く情報漏洩のニュースが影響しており、パスワード管理の不備がリスク要因として指摘されています。ユーソナーは、企業向けの名刺管理サービスにおいて、情報漏洩を防ぐための新しい手段としてこの認証方式を採用しました。

パスキー認証の導入の背景

パスキー認証技術は、ユーザーの生体情報（指紋や顔など）を用いたログイン方式です。この技術は、従来のIDやパスワードに頼ることなく、セキュリティを格段に向上させることに寄与します。従来のアプローチでは、ログインIDやパスワードの管理不備が原因で情報漏洩が発生することがありましたが、パスキー認証ではこのようなリスクが軽減されます。

特に名刺管理サービスにおいては、営業先の顧客情報が外部に漏れる危険性があるため、セキュリティ対策が急務でした。ユーソナーは、自己防衛のための強固な設計思想を持ちながらも、従来の運用方式から脱却する必要性を感じていました。パスキー認証の実装により、ユーザーはパスワードの管理から解放され、より安全に業務を行うことができるようになるのです。

パスキー認証の具体的な仕組み

パスキー認証は、生体情報をデバイス内に保持する仕組みを採用しており、データが外部に漏れることがありません。これは、例えばスマートフォンのロック解除時に使用される技術に非常に類似しています。また、ユーソナーが展開する経営戦略プラットフォーム「プランソナー」にも既に導入されています。今回の「ｍソナー」への実装で、パスキー認証を採用したサービスは合計で四つになりました。

今回のアップデートで追加された新機能

「ｍソナー」には、パスキー認証以外にも多くの新機能が追加されました。具体的には、日本経済新聞社の人物データベース「日経WHO’S WHO」との連携、企業のIR公表情報や決算の要約、さらにチャット機能の改善など、計15項目の新しい機能が盛り込まれています。これにより、業務がさらに効率的かつ便利になります。

ｍソナーが目指す方向性

「ｍソナー」は、日本最大級の法人向け企業情報と名刺管理を手がけるサービスです。ユーソナーの名刺管理分野の革新は、名刺情報の撮影や取り込み技術の向上にとどまらず、企業に必要な様々な情報を網羅することを目指しています。今後は、より多くの部門で利用されることを考えて、きめ細やかな権限管理機能やセキュリティ面の強化が継続的に進められるでしょう。