AIが助ける新たながん検査技術「N-NOSE」国際学術誌掲載

すい臓がん検査の新たな希望「N-NOSE」



最近、株式会社HIROTSUバイオサイエンスが開発した線虫を用いたがんリスク検査「N-NOSE」が、国際学術誌『BMC Surgery』に掲載され、注目を集めています。この研究は、岐阜大学医学部附属病院外科の共同研究によるもので、N-NOSEが、すい臓がんにおける再発症例の微小遠隔転移を正確に検出できることを示しています。

すい臓がんの危険性について



すい臓がんは、世界的に見ても致死率の高いがんの一つとされており、特に欧米諸国では今後10年以内にがん関連の死因として第2位となる見込みです。日本においても、すい臓がんはがんによる死亡原因の第4位を占めており、人口の高齢化に伴い発生率が急増しています。根治的な手術が唯一の治療法とされていますが、手術を受けた患者の約半数が12ヶ月以内に再発してしまうという厳しい現実があります。

N-NOSEの臨床研究



HIROTSUバイオサイエンスが行った臨床研究では、根治切除手術を受けた24名の患者(再発群13名、非再発群11名)を対象に、N-NOSEの予後予測能力が評価されました。その結果、治療開始前にN-NOSE陽性と判定されたのは24例中20例(83.3%)であり、特に再発を認めたすべての患者が治療開始前にN-NOSE陽性でした。このことから、N-NOSEは再発リスクを予測する上で非常に有効であることが分かりました。

リスク因子の特定



再発リスクに関連する因子を探るために、単変量および多変量解析が行われました。単変量解析では、術前のPLR値や病理学的リンパ節転移、治療開始前のN-NOSE陽性が有意な因子として挙げられ、多変量解析では治療開始前のN-NOSE陽性が独立したリスク因子として特定されました(p=0.03)。

N-NOSEの優位性と今後の展望



本研究の結果、N-NOSEは、すい臓がん再発症例の微小遠隔転移の検出方法として、非常に有効であると確信されています。この技術は、手軽で非侵襲的な検査方法であり、コストも安くすむため、多くの患者に利用されることが期待されています。 HIROTSUバイオサイエンスは、N-NOSEの技術を通じて、人々のがんスクリーニングの手助けをすることを目指しています。

N-NOSEの実績と企業理念



HIROTSUバイオサイエンスは、2020年1月からN-NOSEを実用化し、これまでに85万人以上に利用されています。この技術は、米国やイタリア、スロバキアの研究機関によっても研究されており、科学的かつ医学的な有用性が広く認識されています。N-NOSEの開発は、人工機器では到達不可能な線虫の優れた嗅覚を利用した画期的な技術で、今後もがんによる死亡率を低下させることを目指しています。

企業情報



株式会社HIROTSUバイオサイエンスは、2016年に設立され、生物の能力を活かした独自の検査技術の研究開発を行っています。所在地は東京都千代田区にあり、代表取締役CEOの広津崇亮が率いています。公式サイトでは、N-NOSEの詳細やサービスについての情報が提供されています。

健康寿命の延伸が重要視される現代、このような技術が一人でも多くの人々の健康を守る手助けになることを願っています。

会社情報

会社名
株式会社HIROTSUバイオサイエンス
住所
東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニガーデンコート22階
電話番号

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