11月は児童虐待防止推進月間
毎年11月は児童虐待防止推進月間として、全国的に様々な啓発活動が行われます。特に重要なのは、虐待の定義についての理解を深めることです。一般的に「しつけのつもり」だと考えられている行為でも、体罰はすべて虐待に分類されます。また、家庭内でのパートナー間の激しい争いやDV(ドメスティック・バイオレンス)も、子どもに対する心理的虐待となります。
近年の研究では、これらの虐待行為が児童の脳の発達に深刻な影響を与えることが明らかにされつつあります。このような状況を受けて、日野市では11月の間に多彩な取り組みを実施し、児童虐待の根絶を目指しています。
日野市の啓発活動
日野市役所をはじめ、いくつかの公共施設で行われるのが「児童虐待防止啓発パネル展示」です。こちらは11月1日(金)から30日(土)まで、日野市役所の1階市民ホールや、七生支所、子ども包括支援センターなど、様々な場所で実施されます。このパネル展示では、児童虐待についての正しい理解を広め、周囲の子どもたちを守るための重要な情報が発信されます。
さらに、オレンジリボン運動も注目を集めています。オレンジリボンは、子どもたちを虐待から守るという市民運動の象徴で、多くの市職員や賛同する団体がオレンジリボンを身に着ける活動を行います。このリボンは、子ども家庭支援センターなどで地域の皆さまに配布もされているため、ぜひ手に取っていただき、共にこの運動に参加していただきたいと思います。
社会全体での支援
また、中央図書館や平山図書館、百草図書館でも、児童虐待や子育てに関連した企画展示が行われます。これらの取り組みを通じて、子どもたちが安全に育つ社会を実現するための意識を高めることが求められています。
児童虐待が疑われる事例があれば、ためらうことなく通報していただくことが重要です。通報は、被害を受けている子どもを守るだけでなく、問題を抱えている家庭に対する支援につながります。周囲の子どもたちに目を配り、地域全体で子育て世代を見守り、応援していく姿勢が大切です。可能であれば、全国児童相談所共通ダイヤルの☎189をぜひご活用ください。
この11月、児童虐待防止推進月間において、日野市が行う取り組みにぜひ関心を持ち参加してみましょう。子どもの未来は私たちの手にかかっているのです。