eSLEEPプロジェクト
2018-05-02 15:00:17
睡眠不足に直面する高校生のための新たな試み、eSLEEPプロジェクト始動
高校生の睡眠問題に立ち向かうeSLEEPプロジェクト
最近、日本の高校生の約9割が睡眠不足に悩まされているというデータが報告されています。これを受けて、東京大学の学生を中心に「eSLEEPプロジェクト」が始まった。 このプロジェクトは、始業時刻の適正化を目指し、睡眠の重要性について広めるためのものです。
始業適正化の取り組み
『ミライの授業』の著者であり、プロジェクトの顧問である瀧本哲史氏が発案したこのプロジェクトは、日本国内外の睡眠研究者の協力のもと開始されました。日本の学校教育は、始業時刻が早すぎるために、多くの学生が十分な睡眠を取れず、さまざまな健康問題を引き起こしています。このプロジェクトは、教育と睡眠の専門家が集まり、改善に向けた研究や活動をしています。
図表に示すように、アメリカ小児科学会は中高生に対して最低8時間の睡眠を推奨していますが、日本の高校生の多くはこの基準を満たしておらず、学業成績や健康に悪影響を及ぼす可能性が高いのです。eSLEEPプロジェクトでは、こうした睡眠不足の解消に向けた具体的な行動を提案しています。
合わせて知っておきたい睡眠の重要性
思春期における睡眠不足は、集中力の低下や学業成績の低下だけでなく、怪我や自殺リスクを高めるなど深刻な影響を及ぼします。また、睡眠は心身の成長にも不可欠です。国内外の研究を踏まえ、始業時刻の見直しや睡眠環境の改善が求められています。これまでの研究結果をもとに、eSLEEPプロジェクトは議論の活性化を目指しています。
講演会とワークショップの開催
eSLEEPプロジェクトの一環として、講演会が5月13日に東京医科大学にて開催されます。専門家による睡眠に関する講義や、睡眠生活指導のワークショップが予定されており、多くの方々が参加することが期待されています。医師であり、睡眠研究の第一人者である志村哲祥先生が講師を務め、最新の研究成果や実践的な知識を提供します。
講演内容について
講演会は、二部構成となっており、第一部では「子どものこころ・からだ・ねむり」というテーマで、睡眠の重要性や問題点について説明します。第二部では、具体的に児童思春期に起こりやすい睡眠障害について学び、それにどう対処すべきかを考えます。参加者は、知識だけでなく、実践的なスキルも身に付けることができるでしょう。
最後に
eSLEEPプロジェクトは、学校教育や家庭での睡眠に対する理解を深め、日本の教育システムにおいて新たな時代を切り開く試みとなることが期待されています。さらに多くの報道関係者の参加や、一般の人々の関心が集まることを願っています。睡眠の質を向上させることは、学生だけでなく、社会全体にとっても重要なテーマなのです。
会社情報
- 会社名
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日本政策創造基盤
- 住所
- 東京都新宿区愛住町13-19
- 電話番号
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