更別村がAGRI SMILEとアグリテック連携
2025年7月10日、北海道の更別村は更別村農業協同組合及び株式会社AGRI SMILEとの間で連携協定を締結しました。この協定は、『アグリテックに関する連携協定書』という名称で、更別村の持続可能な未来を構築することを目指しています。
協定の目的と概要
この連携は、更別村が有する地域資源や技術を最大限に活用し、相互に協力しながら農業を基軸とした持続可能な社会の実現を図るものです。
連携の具体的な内容は次の通りです。
1. 地域資源を利用したバイオスティミュラント資材の開発
2. 気候変動対策としてのバイオスティミュラント資材の実証・普及活動
3. 地域農産物のブランディング
4. 地域活性化に関するその他の活動
バイオスティミュラント資材の開発
農作物の収穫過程では、多くの残渣が生じ、これが廃棄されることが一般的です。しかし、AGRI SMILEは更別村で得られる特定の資源をバイオスティミュラントとして活用できると考え、その開発と検証を進めます。これにより、農業資源の最適利用を図り、環境保護にも寄与します。
気候変動への取り組み
更別村の主要農産物を対象に、AGRI SMILEが開発したバイオスティミュラント資材の検証を実施します。具体的には、農林水産省が進めるグリーンな栽培体系加速化事業を活用して、化学肥料の使用量を低減し、気候変動による農作物への影響を軽減する技術の確立を目指します。
この実証活動により、技術の効果や導入コストの分析を行い、効率的な栽培マニュアルを整備する予定です。
農産物のブランディング
更別村でのセミナーやAGRI SMILEが運営する情報メディアを活用し、バイオスティミュラントを使用した栽培方法や環境保全農業の情報を発信します。これにより、生産者と消費者の理解を深め、ブランド価値の向上を図ります。
地元自治体の期待
更別村の西山村長は、「当村が抱える農業の課題に対して、アグリテックの導入が解決策となると確信しています。この協定を契機に、持続可能な地域作りに全力を尽くす所存です」とコメントしました。
AGRI SMILEの役割
株式会社AGRI SMILEの中道代表取締役は、「地域の未利用資源を活用することは、フードサプライチェーンの脱炭素化の推進に重要です。気候変動による植物への影響を軽減するため、開発したバイオスティミュラント資材が役立つ技術となるでしょう」と述べました。
企業概要
AGRI SMILEは、農業のDX化や脱炭素を目指したバイオテクノロジーの開発を進めています。環境に優しく、持続可能な農業を実現するために、地域と連携しながら様々な活動を展開しています。
このように、更別村はAGRI SMILEと共に、農業の未来を切り開いていく決意を新たにしました。この取り組みは、地域の振興のみならず、持続可能な農業の模範を示すものとして期待されています。