恋するシニアが増加中!
昨年よりも恋愛をしているシニアが増加しています。「パートナーエージェント」が実施した調査によると、50~79歳の男女の約4人に1人が交際中とのこと。これまで目を向けられなかったミドル・シニア世代の恋愛状況が、今新たに注目されています。今回は、この世代がどのように恋活・婚活を行っているのかを掘り下げ、Z世代との違いも見ていきます。
調査背景
タメニー株式会社が2015年に発表した「シニア婚活」に関するレポートから始まり、この10年でシニアの恋愛に対する見方が大きく変わってきました。婚活バスツアーやディスコ貸切イベントなど、メディアでも扱われるようになり、ミドル・シニア世代も活発に恋愛活動を行っています。対照的にZ世代は、マッチングアプリやオンラインサービスを利用して、新しい出会い方を模索する傾向があります。
調査結果サマリ
本調査では、各世代の恋愛に対する意識や活動について、明らかな違いが見られました。具体的には、以下のような結果が得られました。
1.
交際中の割合: Z世代では約25.7%、ミドル・シニア世代では14.9%が交際していると回答。ただしミドル・シニア世代の中でも50代は特に意欲的です。
2.
恋愛に対する願望: Z世代の54.5%が「結婚相手・恋人が欲しい」と考えていますが、ミドル・シニア世代では22.9%です。
3.
婚活のスタイル: Z世代はオンラインでの婚活を好み、ミドル・シニア世代は対面での活動を重視する傾向があります。
4.
お相手に求める条件: Z世代は家族観や年収、学歴を重視する一方、ミドル・シニア世代は健康状態や家族構成を重視しています。
交際への意欲
調査対象のミドル・シニア世代の中では、特に50代の回答者が恋愛に対してより意識的であることがわかります。具体的には「交際中の相手がいる」との回答が昨年から4.1%増加し、今最も恋愛意欲が高いとされています。これに対し、Z世代は半数近くが恋愛をしているとのことで、やはり若さ特有の積極性が見えます。
婚活・恋活のスタイルの違い
Z世代は「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する傾向があり、必要な情報を効率的に得ようとします。「必要最低限のコミュニケーション」を好む意見が多い一方で、ミドル・シニア世代は、参加したイベントそのものを楽しみ、1人ひとりとのコミュニケーションを大切にする傾向があります。
また、お相手探しにおいても、Z世代は広い条件で多くの人と会おうとし、ミドル・シニア世代は希望条件に絞り込んで集中する戦略を取る傾向があります。つまり、それぞれの世代によってアプローチが異なり、重視する価値観にも差があるのです。
結論
これまではあまり見られなかったシニア世代の恋愛活動ですが、今や彼らも恋愛を楽しむ時代になっています。Z世代がオンラインでの出会いを重視する一方、ミドル・シニア世代は対面でのつながりを大切にする姿が、今後の恋愛市場に新しい風をもたらすかもしれません。期待を抱きつつ、彼らの婚活・恋活の動向を見守っていきましょう。