中高生のキャリアデザインを支える重要な取り組み
近年、科学技術の発展やパンデミックなど様々な社会変化が進み、未来の職業について思い描くことが難しい時代となっています。特に、中高生たちは「自分のやりたいことがわからない」と感じていることが多く、彼らの進路選びに大きな影響を及ぼしています。教育活動を通じて、3000人以上の学生と関わってきた私たちは、キャリアデザイン教育の必要性を強く感じています。
中高生の進路選択の現状
「進路選択の悩み」というと、一般的にはどの高校に行くか、どんな大学に進むのか、そして未来の職業に目を向けがちです。しかし、実際にはこれらは表面的な選択に過ぎないことに気づかされます。多くの中高生は、他者の進路選択に影響を受けたり、周囲の期待に応えようとしたりするうちに、自分自身の希望や願望を見失ってしまっているのです。
偏差値や人気校を基準に進路を決める、あるいはただ嫌なことを避ける選択をする中で、本来の自分を見失うケースが少なくありません。このような状況においては、キャリアの選択肢も限られてしまいがちです。したがって、キャリア教育が求められるのです。
自分らしいキャリアデザインの方法
私たちのキャリア教育プログラムは、ただ職業選択を促すのではなく、学生たちが自分自身に向き合い、「自分はどんな道を歩んでいきたいのか」といった根源的な問いを考える機会を提供します。自分の個性や考えを深める探究のプロセスがこの教育の中心にあります。これによって、学生たちは自らの価値観を明確にし、自信を持って進路選択ができるようになります。
一人ひとりの「感じたこと」「考えたこと」を大事にしつつ、彼ら自身の個性を発見するサポートを行っています。キャリアはただの仕事選びではなく、自分自身の人生そのものなのです。
MSPフェスの開催
2022年3月19日には、第1回My Story Project Festival(MSPフェス)が開催されました。このイベントは、自分らしいキャリアデザインを目指す6か月間の集大成であり、7名の中高生が自らの経験と未来についてプレゼンテーションを行いました。
当日は多くの来場者が参加し、彼らの熱い思いを共有しました。学生たちは、自分の価値観や未来の設計を発表し、聴衆から力強いエールを受けました。このような機会を通じ、中高生の自信が高まり、未来への希望を育むことができました。
未来のリーダーを育てるために
中高生は日本の今と未来を担う存在です。彼らが自分の個性を活かし、社会に貢献できる進路選択を行うための教育が求められます。私たちはそのためのサポートを続け、「キャリアデザイン」の重要性を伝えていきたいと考えています。「やりたいことがわからない」と感じる中高生たちに、希望と目標を持つ手助けをし、次世代のリーダーを育成していくことが私たちの目指すところです。これからの社会を担う彼らの思いを大切にし、共に未来を描いていきたいと思います。
参考情報
- - NPO法人Grow&Leapの活動
- - InstagramやFacebookなどでの情報発信
私たちとともに、中高生の夢を応援していきましょう。