与那国島で不登校児支援の新たな挑戦『自然学園プロジェクト』が始動

はじめに

2022年6月、与那国島に新たな教育プロジェクトがスタートしました。その名も『自然学園プロジェクト』です。このプロジェクトは、不登校の子どもたちを無料で集め、自然の中でボランティア活動や仲間づくり、環境保護に取り組むプログラムです。プロジェクトの背後には、株式会社スカイネットがあり、彼らは引きこもりや若年ホームレスの若者たちに焦点を当てた支援を行ってきました。

スカイネットの背景

スカイネットは、2015年に愛知県で設立されました。彼らは引きこもりや自殺志願、精神的障がいを持つ若者たちの自立を手助けするために、技術教育研修センターを運営しています。これまでに、北海道から沖縄県石垣島まで幅広い地域で多くの若者をサポートしてきました。現在、石垣島や宮古島では約60名の若者が様々な業務に従事しており、その成果はメディアに取り上げられるほどです。

不登校の子どもたちへの支援の必要性

近年、18歳未満の不登校の子どもたちに対する相談が増加していますが、スカイネットは彼らに適した支援を提供することができずにいました。そこで、スカイネットの代表は自身の経験を活かし、与那国島での『自然学園プロジェクト』を発案したのです。このプロジェクトでは、生活困窮家庭の不登校の小・中・高校生を対象に、参加費用は無料で提供されます。

プロジェクトの内容

『自然学園プロジェクト』は、協力者となる元ひきこもりや元若年ホームレスの若者たちが、与那国島で子どもたちのサポートを行うという形を取ります。経験者が経験者を支えるこの取り組みは、互いに助け合いながら成長するサイクルを生み出します。

2020年以降は、スカイネットの若者たちが与那国島の空港業務に従事し、業務の合間にはごみ拾いなどの環境保護活動を行っています。この経緯から、与那国町役場や観光協会との連携も深まり、自然学園の設立が実現しました。