公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、誕生時から子どもが「健康に、安心して、安全な環境で育つ」権利を保障するために新たな取り組みを発表しました。それが「ハロー!ベビーボックス」という無償の育児用品支援です。このプログラムは、経済的困難や多子世帯、若年妊娠、ひとり親など様々なチャレンジに直面している妊婦や新米ママをサポートすることを目指しています。具体的には、新生児用育児用品をパッケージにして提供し、生活を支えようというものです。
応募受付は2025年4月3日から開始され、全国の妊婦や出産直後のお母さんを対象に新生児用品を750箱限定で配布します。この取り組みの背景には、2025年2月に発表された調査結果があります。この調査によると、経済的な理由で約半数の保護者が必要な紙おむつを買えなかった経験があり、また過半数が子育て中に孤独感を感じていることが明らかになりました。このようなデータは、セーブ・ザ・チルドレンがなぜこの支援を必要と感じているのかを示しています。
国も出産・子育て応援交付金を開始していますが、その支援には限界があり、十分とは言えません。そこで、セーブ・ザ・チルドレンは新生児用品の無料提供を通じて、誕生から子どもたちの権利を保障するために、サポート体制を強化し続けていきます。
「ハロー!ベビーボックス」には、新生児用またはSサイズのオムツ、無添加衣類用の洗剤、ベビーソープ、おしりふき、新生児用の肌着セット、タオル、体温計、おもちゃなど、育児に必要な品々が含まれており、個々のお母さんが安心して赤ちゃんを迎え入れられるように配慮された内容となっています。応募資格は、日本国内に居住する妊婦で、妊娠22週目以降から産後1ヶ月程度の方に限られ、若年妊娠、多子世帯、ひとり親、知的障害や精神疾患のある妊婦、あるいは在留資格が不安定な方々など、特に支援を必要とする人々に焦点を当てています。収入条件もありますが、若年妊娠や在留資格が不安定な方は収入条件が緩和されます。
応募はオンラインフォームにて受け付けており、興味のある方はぜひ申し込んでみてください。セーブ・ザ・チルドレンは、日本における子どもたちの貧困問題解決に向けて、これまでも多くの施策を展開してきました。「ハロー!ベビーボックス」もその一環であり、皆さまからの広報の協力が支援の拡充に繋がります。新しい命の誕生を支える手助けを行い、困難な状況にいる親子に少しでも安心感を与えることができる取り組みとして、多くの方の参加をお待ちしています。
詳細な情報や応募方法については、セーブ・ザ・チルドレンの公式ウェブサイトをぜひご覧ください。共に子どもたちの未来を支える活動に参加しましょう。2025年の春、あなたの手から直接、子どもに寄り添った温かい支援の輪を広げるチャンスです。