村上誠一郎総務大臣の閣議後記者会見詳報:副大臣・政務官への期待と年収103万円の壁問題
村上誠一郎総務大臣閣議後記者会見詳報:副大臣・政務官への期待と年収103万円の壁問題
令和6年11月15日、村上誠一郎総務大臣の閣議後記者会見が行われました。会見では、新任の副大臣・政務官への期待、近年増加している総務省職員を名乗る不審電話への注意喚起、そして大きな注目を集めている年収103万円の壁問題に関する質問への回答などが中心となりました。
冒頭発言
会見冒頭、村上大臣は三笠宮妃百合子様のご逝去に哀悼の意を表した後、11月25日に開催される政府主催の全国都道府県知事会議について発表。総理大臣や各閣僚と知事との懇談が予定されているとのことです。また、近年増加している総務省職員を名乗る不審電話への注意喚起も行われました。総務省から個人情報の聞き取りや金銭要求を行うことは一切ないと強調し、不審な電話を受けた場合は最寄りの警察署への通報を呼びかけました。
質疑応答:新副大臣・政務官への期待
記者から、新たに就任した副大臣・政務官への期待について質問が寄せられました。村上大臣は、各々の経歴や経験を踏まえ、冨樫博之副大臣には地方自治・行政制度分野、阿達雅志副大臣には情報通信分野、古川直季政務官と川崎ひでと政務官にはそれぞれ地方自治分野と情報通信分野、そして長谷川英晴政務官には行政制度分野での活躍を期待すると述べました。総務省の幅広い業務と国民生活への密接な関わりを考慮し、各々の個性と能力を活かした活躍を期待するとの発言がありました。
質疑応答:年収103万円の壁問題
会見の大きな焦点となったのは、年収103万円の壁(配偶者控除の適用上限)の見直し問題です。記者から、村上大臣が全国知事会の村井会長に反対意見を求める働きかけをしたという報道や、国民民主党の玉木代表が総務省による工作を指摘した発言について質問が出されました。
村上大臣は、村井会長への働きかけは事実無根であると断言。また、総務省が全国知事会に対してレクチャーを行ったことは認めたものの、それは地方税制に関する意見交換の一環であり、政策への反対工作ではないと強調しました。さらに、政党の政策に反対するような働きかけは一切行っておらず、政党間の協議を見守る立場であると述べました。
年収103万円の壁見直しによる地方自治体の減収試算に関する質問に対しては、総務省から具体的な試算結果を提供したり、試算方法に関するレクチャーを行ったりした事実はないと回答。各首長がそれぞれの立場から減収への懸念を表明している可能性を示唆しました。
まとめ
今回の記者会見では、新副大臣・政務官への期待、不審電話への注意喚起、そして年収103万円の壁問題への対応などが主な議題となりました。特に年収103万円の壁問題については、村上大臣は働きかけや工作を否定しましたが、地方自治体への影響が懸念される問題であることは明確です。今後の動向に注目が集まります。