TBWA HAKUHODOが提案する教育プログラム「かけテク」
株式会社TBWA HAKUHODOが新たに開発した発想法「かけテク」は、社会に存在するさまざまな課題を創造的に解決するための教育プログラムです。このプログラムは、特に次世代の学生たちが身近にある問題に意識を向け、自らのアイデアでそれを解決に導く力を養うことを目的としています。「かけテク」では、日常で直面する2つの問題を掛け合わせて新しい解決策を創出し、広告会社ならではのユニークな視点が取り入れられています。
授業内容とその目的
TBWA HAKUHODOが実施するこのプログラムは、広告制作の現場で鍛えられたアイデア発想技術を小・中・高校生が実践できる形に再構成したものです。本プログラムの特長は、社会の2つの課題を組み合わせて創造的な解決策を考えることにあります。このプロセスを通じて、生徒たちはアイデアの生成から企画書作成、さらにはプレゼンテーションまでを一貫して学ぶことができます。
授業では、毎回異なるテーマを設定できる点も魅力であり、「かけテク for FOOD」「かけテク for CLIMATE」といったように、さまざまな社会問題に対応した形で実施される予定です。
第一弾の実施とその結果
具体的な例として、株式会社ニチイ学館と共同で行った「かけテク for CARE」授業があります。この授業は、2025年10月に東京都中野区の新渡戸文化中学校で実施され、151名の生徒が参加しました。授業のテーマは「ケアを自分ごととして捉える」であり、生徒たちは介護に関連する現実的な課題について探求しアイデアを生み出しました。
授業の初めには、TBWA HAKUHODOのクリエイティブディレクターによる「アイデアとは何か?」という講義が行われ、「身近な困りごとに目を向け、異なる要素を掛け合わせることで新たな価値が生まれる」という考え方が紹介されました。その後、生徒たちは「高齢者」や「障がい者」などのカードを使用して、それぞれの立場からの悩みを理解し、地域社会のテーマを持ち込むディスカッションを実施。ここから、全40案の“ケア・イノベーション”が誕生しました。
発表会での成果と反響
プログラムの締めくくりには、保護者を交えた発表会が行われ、生徒たちは自らのアイデアをスライド形式でプレゼンテーションしました。これには「若手社員の悩みを聞く高齢者カウンセラー」など、斬新なアイデアが多く寄せられました。生徒たちの発表からは、介護を特別なものではなく社会全体のテーマとして捉える新たな視点が生まれ、多くの感想が寄せられました。「身近なケアの困りごとを気にするようになった」「考えたアイデアを実際に形にしてみたい」という声からは、この授業が次世代の創造力を刺激したことが伺えます。
新渡戸文化中学校の酒井先生も「生徒たちが楽しみながら協力して取り組んでいたのが印象的だった」「ケアを身近に感じてもらう良い機会となった」とコメント。今後はニチイ学館を中心に、生徒たちが発表したアイデアの一部を実際の施設や地域で具現化し、教育と福祉の融合を目指した取り組みを展開していく予定です。
まとめ
TBWA HAKUHODOは「社会に意味ある変化をつくりだす」という使命を掲げ、広告制作のノウハウを最大限に活用して教育分野に寄与しています。「かけテク」のようなプログラムは、次世代に必要な創造性を育む良い機会となるでしょう。今後も他のテーマに拡張して、多様な社会的課題に対し創造的なアプローチを継続的に提供していくことを目指しています。
「かけテク」の授業に関する問い合わせは、
[email protected]まで。 TBWA HAKUHODOの公式ウェブサイト(https://www.tbwahakuhodo.co.jp)もぜひご覧ください。