世界初!ガス発酵によるバイオものづくりの研究拠点が神戸に誕生
日揮ホールディングス株式会社が、神戸医療産業都市にバイオものづくりの研究拠点を新設することが決定しました。この研究拠点では、二酸化炭素を原料とした水素酸化細菌による革新的なバイオものづくり技術の開発が行われます。
神戸医療産業都市は、神戸大学や関連企業が中心となってバイオ分野の研究開発を活発に行っているエリアです。日揮ホールディングスの新研究拠点の設立は、このエリアにおけるバイオ産業のさらなる活性化に大きく貢献すると期待されています。
ガス発酵技術で実現する持続可能な未来
本研究拠点では、株式会社バッカス・バイオイノベーションとの共同で、微生物の開発から生産プロセスの開発までを一貫して行う「統合型バイオファウンドリ®事業」を推進します。
従来、微生物の開発から商業化までには長年の時間と多大な費用がかかっていましたが、日揮ホールディングスは、この事業を通じて、その期間を大幅に短縮し、社会実装への時間とコストを削減することを目指しています。
特に注目すべきは、二酸化炭素を原料とするガス発酵技術です。この技術は、世界で初めて実用化されるもので、環境負荷の低減と持続可能な社会の実現に大きく貢献すると期待されています。
産官学連携によるバイオ産業のエコシステム形成
日揮ホールディングスは、神戸市やバッカス・バイオイノベーションをはじめとする関係機関との連携を強化し、バイオ産業のエコシステム形成を推進していきます。
この取り組みは、神戸市が目指す「バイオ産業都市」の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。
新研究拠点の概要
所在地: 兵庫県神戸市中央区港島南町7丁目3番7
事業内容: 世界初のガス発酵によるバイオものづくり研究
敷地面積: 10,403.78平方メートル
契約内容: 土地売買契約
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施設内容: 研究拠点
日揮ホールディングスのコメント
日揮ホールディングスは、今回の取り組みを通じて、エネルギーとインフラ分野における長年の経験を生かし、バイオ産業の革新に貢献していきます。
同社は、安全なガスハンドリング技術を駆使し、世界初のガス発酵技術の実用化に貢献することで、持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいく姿勢を示しています。
株式会社バッカス・バイオイノベーションのコメント
バッカス・バイオイノベーションは、日揮ホールディングスとの連携により、統合型バイオファウンドリ®事業をさらに発展させ、神戸をバイオものづくり産業の中心地へと成長させることを目指しています。
同社は、世界初のガス発酵技術による生産プロセス基盤の構築が、未来を拓く「CO2からのバイオものづくり」の実現に貢献するものと確信しています。
まとめ
日揮ホールディングスの神戸医療産業都市への研究拠点新設は、バイオ産業の革新に大きく貢献する取り組みです。
世界初のガス発酵技術の実用化は、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。日揮ホールディングスは、神戸市や関連機関との連携を強化し、バイオ産業のエコシステム形成を推進することで、世界をリードするバイオ産業都市の創出に貢献していくことを目指しています。