全国主要都市の賃貸マンション・アパート家賃動向
不動産情報サービスを提供するアットホーム株式会社が、全国の主要都市における賃貸マンションとアパートの平均家賃動向を発表しました。今回の調査は、アットホームラボ株式会社に委託され、全国13エリアを対象にした結果が明らかになっています。
業界全体の傾向
調査によると、特に東京都下、神奈川県、埼玉県、千葉県、札幌市、大阪市、福岡市の主要7エリアでは、前年同月に比べて平均募集家賃が上昇しています。これにより、マンションのファミリー向け物件は、仙台市と神戸市を除く11エリアで前年を上回り、東京23区や東京都下など7エリアでは、2015年以降で最も高い水準に達する結果となりました。
東京23区の注目ポイント
特に注目されるのは東京23区で、ここではカップル向けの物件が24か月連続で最高値を更新しています。このトレンドは、東京所有や住居の希少性が高まっていることを裏付けるもので、入居者は相変わらず高い賃料を支払ってでも希望のエリアに住み続けようとすると考えられます。
多様なニーズへの対応
アパートについても、ファミリー向けは週末を除く12エリアで家賃が前年同月を上回り、特に東京23区、神奈川県、千葉県、札幌市、福岡市の5エリアは2015年1月以降の最高水準に達しました。このように、賃貸市場はファミリー層やカップル層が求める多様なニーズに対して、ますます応えられるよう変化しています。
家賃の定義と指標
アットホームの調査では、入居者が1カ月に支払う賃料と管理費・共益費を「家賃」として定義しています。また、30㎡以下を「シングル向き」、30㎡~50㎡以下を「カップル向き」、50㎡~70㎡以下を「ファミリー向き」、70㎡を超える物件は「大型ファミリー向き」と分類しています。さらに、平均家賃指数が2015年1月を基準にした数字であることも理解しておく必要があります。
家賃の上昇の要因
今回の調査結果から、賃貸家賃が上昇する主要な要因としては、都市部への人口集中や施設の充実度、そして居住スペースの供給不足があげられます。とくに働き方の変化やライフスタイルの多様化により、住宅に求める条件が厳しくなる中で、希望通りの物件を見つけるのはますます難しくなっています。
結論
全国主要都市の賃貸マンション・アパートの家賃動向は、厳しい競争の中で進化し続けています。今後の市場動向を見る上でも、最新のデータを基にした分析が重要になってくるでしょう。詳細なデータは、
こちらのPDFから確認できます。
以上が、アットホームによる全国主要都市の賃貸マンション・アパート募集家賃動向の調査結果の概略です。この情報は、これから物件を探そうとしている方々にとっても重要な参考資料となるでしょう。