若手研究者を支援するNova Science Fellowshipの第1期採択者が決定

若手研究者を応援するNova Science Fellowship

ANRI株式会社と一般社団法人STELLAR SCIENCE FOUNDATION（SS-F）が共同で設立した「Nova Science Fellowship」が、この度、第1期の採択者5名を発表しました。このプログラムは、ライフサイエンス分野において、挑戦的な研究を行う若手研究者を対象にした支援プログラムです。

Nova Science Fellowshipの概要

「Nova Science Fellowship」は、ライフサイエンスに特化した研究に取り組む若手研究者を対象にしたグラントプログラムです。選ばれた研究者には、年間100万円の研究資金（2年間最大200万円）だけでなく、ANRIやSS-Fのネットワークを活用した、研究者、ビジネスパーソン、投資家との交流機会も提供されます。

さらに、研究発信を支援するための専門プログラムにも参加が可能です。これにより、若手研究者たちが社会と接点を持ちながら「新星」として成長することを目指します。

1期採択者のご紹介

以下に、第1期の採択者5名とそれぞれの研究テーマを紹介します。

1. 岩本侑一郎さん（東京大学）

研究テーマ：深層学習と計測技術の融合による超高速単一分子計測基盤の構築

岩本さんは、情報学と計測技術の融合に取り組んでいます。分子が放つ光を捉えることで新たな社会的インパクトを狙っています。

2. 岡本雅志さん（大阪大学）

研究テーマ：ヒト免疫複合オルガノイドが拓く次世代の創薬基盤・個別化医療

岡本さんは、免疫応答を再現する技術を確立し、創薬と個別化医療に貢献することを目指しています。

3. 笠原朋子さん（理化学研究所）

研究テーマ：ヒト胚発生における若返りプログラム解明

笠原さんは、老化を制御する分子機構の解明を通じて未来の医療を見据えています。

4. Ni Luさん（京都大学）

研究テーマ：幹細胞のエクソソームに含まれる環状RNAの特定と機能解明

Niさんは環状RNAが細胞間でのコミュニケーションに果たす役割を解明し、新しい医療手法の確立を目指しています。

5. 松田佳祐さん（九州大学）

研究テーマ：生物の形態形成を駆動している力学原理

松田さんは、生物の形ができる仕組みを実験とシミュレーションを通じて探求されています。

選考プロセスの透明性

Nova Science Fellowshipの選考では、書類審査や動画審査、最終審査を経て採択者が決定されます。評価基準には、研究実績やテーマの独創性、将来的なビジョンはもちろん、プレゼンテーション力や挑戦心、学際的なアプローチ、協働性が含まれています。この選考は、分野を代表する研究者やANRIのメンバーによって実施されました。

ANRIとSTELLAR SCIENCE FOUNDATIONのサポート

ANRIは、世界を変える次世代の起業家を支援する「Changer Capital」を運営しており、スタートアップに対する投資を行っています。また、SS-Fは、研究者が自由に研究活動を行える環境を整備し、新たな発見を生むエコシステムの構築を目指しています。

若手研究者たちの挑戦を支えるNova Science Fellowshipは、新しい可能性を秘めた若き研究者たちにとっての大きなステップとなるでしょう。今後、彼らの活躍に期待が寄せられます。