量子ドット抗菌剤
2024-07-16 19:40:14

廃棄物から生まれた革新!GSアライアンスが開発した量子ドット型抗菌剤が未来を変える

廃棄物から生まれた革新!GSアライアンスが開発した量子ドット型抗菌剤が未来を変える



GSアライアンス株式会社の森良平博士(工学)は、廃木材、廃紙、オレンジの皮などのバイオマス資源廃棄物から、量子ドット型抗菌剤を開発しました。これは、脱炭素化社会の実現に向けた画期的な技術として、大きな注目を集めています。

従来の抗菌剤は、化学合成された抗生物質が主流でしたが、近年では、多剤耐性菌の出現が深刻な問題となっています。そのため、新たな抗菌剤の開発が急務とされています。

GSアライアンスが開発した量子ドット型抗菌剤は、ナノスケールの微細構造を持つ量子ドットを利用することで、従来の抗生物質とは異なるメカニズムで菌を死滅させることができます。量子ドットは、菌の細胞壁や細胞膜に付着し、細胞内に侵入することで、遺伝子変異や活性酸素種を生じさせ、菌を破壊します。さらに、菌の酵素の活性を阻害したり、ペプチドグリカンの生成を阻害したりすることで、菌にダメージを与える効果も期待されています。

この量子ドット型抗菌剤の大きな特徴は、原料が廃棄物であることです。廃木材、廃紙、オレンジの皮など、これまで廃棄されていた資源を有効活用することで、環境負荷を低減することができます。また、従来の抗菌剤に比べて、コスト面でも優位性があります。

さらに、この量子ドット型抗菌剤は、多剤耐性菌にも効果が期待されています。これまでの抗生物質は、長年の使用によって耐性菌が出現し、効果が低下するという問題がありましたが、量子ドット型抗菌剤は、耐性菌が生まれにくいという研究結果も出ています。

GSアライアンスでは、今後、この量子ドット型抗菌剤を、農業、医療、食品など、さまざまな分野で活用していく予定です。天然系抗菌剤、抗カビ剤、抗ウィルス剤、及び農薬としての応用などが検討されています。

この量子ドット型抗菌剤は、廃棄物を有効活用することで、環境問題解決に貢献するだけでなく、人々の健康を守り、より安全な社会の実現に貢献することが期待されています。

量子ドットとは?



量子ドットとは、量子化学や量子力学の原理に基づいた、非常に小さな半導体結晶です。その大きさはわずか数ナノメートルで、原子や分子レベルの大きさです。量子ドットは、そのサイズによって発光色が変化するという特徴を持っています。そのため、次世代ディスプレイや照明などの分野で注目されています。

GSアライアンス株式会社について



GSアライアンス株式会社は、カーボンニュートラルや脱炭素化社会の実現を目指し、最先端の技術開発に取り組む企業です。同社は、国連のスタートアップ企業支援プログラムUNOPS GIC KOBEに2020年に採択されています。

会社概要



商号: GSアライアンス株式会社(冨士色素株式会社グループ)
代表者: 代表取締役森 良平博士(工学)
本社所在地: 〒666-0015兵庫県川西市小花2-22-11
事業内容: カーボンニュートラル、脱炭素、SDGs課題に取り組む環境、エネルギー分野の最先端技術の研究開発
* URL : https://www.gsalliance.co.jp/


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