ケップルグループが地域経済を支える新たな金融エコシステムを構築
株式会社ケップルグループは、地域金融機関と連携して、スタートアップ向けの金融エコシステムをより活性化することを目指す「スタートアップ・セカンダリー投資コンソーシアム」を設立しました。このコンソーシアムの主な目的は、プライベートエクイティ市場の流動化を促進し、地域経済の新たな活性化を図ることです。
コンソーシアム設立の背景
セカンダリー投資は、既存の株主からスタートアップ株式を直接取得する手法であり、市場の資金還元や流通の活性化を図ります。アメリカではすでに成熟したセカンダリー市場が存在し、日本でもその重要性が高まっています。2022年、経団連によりスタートアップのセカンダリー市場整備が提言され、日本のスタートアップ投資は8,000億円に達しているものの、未上場企業の二次市場はまだ発展途上です。
ケップルグループは、2022年に国内最大規模のスタートアップ株式セカンダリー取引専門ファンド「Kepple Liquidity Fund」を設立し、多くの企業に対する株主イグジット支援を行ってきました。この経験をもとに、コンソーシアムでは知見の共有やネットワークの構築を支援し、地域経済の持続的な成長を促進します。
コンソーシアムの活動内容
本コンソーシアムでは、会員同士がスタートアップ金融環境について議論し、知見を深めます。これにより、ケップルグループが運営するセカンダリー投資ファンドや地域金融機関が提供するベンチャーデットなど、スタートアップ向けの金融サービスを包括する次世代の金融エコシステムの推進を目指します。会員は銀行業界やスタートアップ関連サービスに関わる方々を対象としています。
ケップルグループの役割
ケップルグループの代表取締役CEOである神先孝裕氏は、スタートアップのセカンダリー市場を支援することが日本経済の活性化に合致するとの考えを示しています。地域金融機関との連携を通じて、新産業の創造と経済循環の促進を目指すことが、ケップルグループの使命です。また、Made in Japanのスタートアップがグローバルで競える環境を作り、持続可能な地域経済社会を築くための挑戦を続けていくことを表明しています。
キックオフイベントと今後の展望
コンソーシアムの設立に際し、9月26日に会員限定のキックオフイベントが開催されます。このイベントでは、セカンダリー市場の最新動向や業界の専門家によるパネルディスカッションが予定されています。地域金融機関が協力し合うことで、スタートアップへの資金供給の仕組みが整備され、経済発展につながることが期待されています。
ケップルグループの取り組みは、地域経済に新たな息吹をもたらし、スタートアップの成長と発展を通じて、持続可能な社会を実現する一助となるでしょう。この新たな試みに期待が寄せられています。