脱炭素化が始動
2024-10-02 15:30:16

横浜みなとみらい地区での脱炭素化がついに始動、環境保全と地域活性化を目指す

横浜みなとみらい21地区、新たな脱炭素プロジェクトが始動



2024年から、横浜市の「みなとみらい21地区」で熱エネルギーの脱炭素化に向けた大規模プロジェクトが始まります。この取り組みは、再生可能エネルギーの導入と公民の協力のもと進行しており、環境省の「脱炭素先行地域」に認定されたこの地区が、CO2排出量の大幅削減を目指しています。

脱炭素先行地域とは?


脱炭素先行地域は、2050年にカーボンニュートラルを目指すために環境省が選定する地域で、具体的な目標を設定して脱炭素化を推進します。みなとみらい21地区では、電力消費に伴うCO2排出の実質ゼロを2030年度までに達成する計画が進められています。

みなとみらいのCO2排出量


この地区からの年間CO2排出量は約29万トンですが、その約7割が電力使用に、3割が熱の利用に起因しています。特に、熱によるCO2排出は年間で約9万トン。この量は、約3万世帯の家庭に相当します。したがって、熱の脱炭素化を進めることが、全体のエネルギー使用の脱炭素化につながるのです。

具体的な取り組み


新たに始まるこのプロジェクトでは、みなとみらい21地区内の計15施設が熱の脱炭素化に協力します。具体的には、パシフィコ横浜や横浜ランドマークタワー、日産自動車株式会社のグローバル本社など、地域内で使用される熱の供給を集中化し、省エネルギー効果を高める地域冷暖房システムを活用します。

例えば、地域冷暖房は、冷水や蒸気を地区内のプラントで集中的に製造し、各建物に供給するシステムです。これにより、各施設が個別に熱源を持つよりも効率的で、環境負荷を大幅に減少させることが可能となります。さらに、温室効果ガスの排出を実質ゼロにするため、J-クレジットを活用したカーボン・オフセットも行われます。

地域の期待と未来


みなとみらい21地区の脱炭素化は、地域経済の活性化にも寄与することが期待されます。事業者同士の協力により、新たなビジネスモデルの創出や雇用の拡大が見込まれ、環境に優しいライフスタイルの普及が進むでしょう。さらに、脱炭素化の取り組みにより、持続可能な地域づくりが進むことが望まれます。

横浜市は、このプロジェクトを通じて都市の脱炭素化をリードし、全国的なモデルケースとなることを目指しています。地域全体が連携し、未来のための環境保全に取り組む姿勢が、横浜市のさらなる発展に寄与することでしょう。


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会社情報

会社名
横浜市
住所
横浜市中区本町6丁目50番地10
電話番号

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