日本と中米5カ国の外交関係90周年を祝うスピーチコンテスト開催

第3回スペイン語スピーチコンテストが開催

2025年、日本とコスタリカ、エルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラ、ニカラグアという中米5カ国の外交関係樹立90周年を記念し、全国規模の第3回スペイン語スピーチコンテストが行われました。このイベントは、異文化理解と国際交流を促進することを目的としています。

コンテストの目的と背景

本コンテストは、言語を通じて人々をつなげ、文化の交流を深めることを目指しています。若者たちがスペイン語を使って自己表現を行うことで、言語学習はもちろん、国同士の理解も高まります。このイベントに参加することで、多様な文化背景を持つ参加者は、自らのスピーチを通じて新しい友好関係を築く機会を得ることができます。

募集から決勝まで

2025年6月に応募が始まり、数ヶ月の準備を経て、書類選考と予選を通過した20名のファイナリストが選ばれました。彼らは、東京のインスティトゥト・セルバンテスで行われた最終選考に挑みました。

後援団体には外務省や各国の大使館など、さまざまな機関が名を連ねていました。これにより、コンテストは社会的な支持を集め、より一層重要性を増しました。

ファイナリストの活躍

ファイナリストは、初心者部門と特別部門に分かれてスピーチを披露しました。特に注目されたのは、幼いながらも強いメッセージを持つ6歳の堀川カイラさんです。彼女のスピーチは「Color carne（肌色）」というテーマで、多くの観客の心をつかみ、最優秀賞を受賞しました。この発表は、審査員だけでなく一般の投票でも最多得票を得るなど、大きな感動を呼びました。

ファイナリストには、神戸市外国語大学や学習院大学、慶應義塾大学、光ヶ丘女子高等学校など、各地から選ばれた才能が集結しました。

感動のフィナーレ

最後のセレモニーでは、優勝者の堀川カイラさんをはじめとするファイナリストたちが登壇し、それぞれがこの特別な機会を振り返る時間が設けられました。また、主催者である相沢株式会社の社長は、日本におけるスペイン語の重要性や多言語教育の必要性について熱く語りました。彼は、次世代を担う若者たちがグローバル社会で活躍するためには、言語の壁を超えることが重要だと強調しています。

未来への期待

このスピーチコンテストは、単なる言語能力の競い合いではなく、未来の国際関係を築く若者たちの架け橋になることが期待されています。90年以上の歴史を経て新たな一歩を踏み出したこのイベントは、日本と中米諸国とのより深い理解と交流を促進するための貴重な場となっています。

各国の文化や言語が交わることで、次世代の国際コミュニティの形成へ向けて確かな歩みを進めていくことが求められています。

今後もこうしたイベントが続き、未来の国際的な友情と理解が育まれることを願っています。