ベトナム北部における物流拠点開発の進展
阪急阪神不動産株式会社と株式会社シーアールイーは、シンガポールのセムコープ デベロップメント社と共同で、ベトナム北部のディンブー工業団地内にて新たな物流倉庫の開発を開始しました。このプロジェクトは「セムコープ ロジスティクスパーク(ディンブー)」という名称で、既存の倉庫1棟を含む6棟が建設される予定です。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、約150,000平方メートルの敷地に計6棟の物流倉庫を設計しており、そのうち5棟は新たに建設されるものです。建物は地上1階建てで、合計の賃貸面積は約90,000平方メートルを見込んでいます。特に新設される5棟は、2026年の冬頃に竣工が予定されており、これによりベトナム北部の物流インフラが大きく強化されることになります。
倉庫の詳細として、稼働中の倉庫は賃貸面積約1万平方メートルで、新設される倉庫は約80,000平方メートルに及びます。これにより、同地域における物流センターとしての機能が向上することでしょう。
地域の特性
このディンブー工業団地は、ハイフォン市に隣接しており、北部最大の港湾都市としての利点を活かしています。また、主要な幹線道路を通じて首都ハノイとも結ばれており、非常にアクセスの良い立地となっています。これにより、広域物流の拠点として非常に優れた位置づけにあります。
さらに、この工業団地は環境への配慮も評価されています。再生可能エネルギーの導入やプラスチック廃棄物の再利用に力を入れており、環境に優しいビジネスモデルを実践しています。
事業者の信頼性
阪急阪神不動産は、オフィスや商業施設の賃貸、不動産開発に取り組む企業であり、722億円の売上高を持つ安定した企業です。一方のシーアールイーは、物流施設の賃貸と開発を手掛けており、どちらの企業も長年の業界経験を持っています。
また、セムコープ デベロップメント社は、シンガポール政府の傘下にある国際的な投資会社であり、工業団地開発において約35年の実績を誇ります。この強力な組み合わせにより、プロジェクトの進行は非常にスムーズに行われることでしょう。
まとめ
この物流倉庫開発プロジェクトは、今後のベトナム北部における物流インフラの拡張に大きく寄与することが期待されています。また、地域経済にもプラスの影響をもたらすことでしょう。セムコープ ロジスティクスパーク(ディンブー)が、完成する2026年には、地域のビジネスに新たな活力を与えることになるでしょう。今後の進展にも注目が集まります。