新薬創出への挑戦
2019-09-17 15:00:57
ラクオリア創薬とEpigeneronが共同研究契約を締結し新薬創出へ挑戦
ラクオリア創薬とEpigeneronの共同研究開始
ラクオリア創薬株式会社と株式会社Epigeneronが、特発性小児ネフローゼ症候群治療に向けた共同研究に合意した。この研究は、新しい創薬標的分子の探索から始まり、難治性疾患への新たな解決策として期待されている。
特発性小児ネフローゼ症候群とは
特発性小児ネフローゼ症候群は、腎臓の糸球体に障害を起こし、過剰な蛋白尿を伴う病態である。日本では毎年約1300人が新たにこの病気にかかり、90%以上が原因不明な特発性とされている。従来の治療法では効果が薄い患者もおり、新たな治療薬の開発が急務とされている。
共同研究の内容と期待
ラクオリア創薬は、Epigeneronが持つ独自の「遺伝子座特異的クロマチン免疫沈降法」(iChIP®法やenChIP®)を用い、新たな治療標的を同定することを目指す。この技術は、特定の遺伝子領域を詳細に分析し、病気に関連する分子を特定する手法であり、エピジェネティクスの観点からも重要な意味を持つ。
ラクオリアの社長、谷直樹氏は「難病に直面する子どもたちのために、真摯に取り組む」と述べ、期待感を示している。Epigeneronの藤井穂高社長も「画期的な新薬の創出に向けて、最速で取り組んでいく」と意気込みを語った。
企業背景
ラクオリア創薬は名古屋を拠点に、革新的な医薬品を開発するベンチャー企業。特にニーズが高い疾患領域に特化した新薬の研究開発を行っており、患者の生活向上に寄与することを目指している。
一方、Epigeneronは2015年に設立され、難治性の疾患に対する新しい治療法の開発を目指している。特に癌や神経疾患に焦点を当てており、自社のエピジェネティクスに基づく創薬技術が強みだ。
未来への挑戦
両社の提携により、これまでにない新しい治療法の 開発が期待される。特発性小児ネフローゼ症候群の患者にとって、これが新たな希望となることが望まれる。研究が進展することで、患者にとってより良い選択肢が提供されることを祈る。
ラクオリア創薬およびEpigeneronは、革新的な治療法の実現に向け、これからも研究を進める。医療における新たな価値創造を通じて、患者に質の高い治療を届けることを目指している。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Epigeneron
- 住所
- 東京都中央区日本橋堀留町1-9-10上野ビル8階
- 電話番号
-
03-6661-2764