医療業界の未来を見据えたヴェクソンの2025年展望
ヴェクソンインターナショナル株式会社の代表取締役、兼久 隆史より新年のご挨拶を申し上げます。2024年が去り、2025年を迎えるにあたり、昨年の医療業界の様々な動きを振り返ります。
2024年には「令和6年度診療報酬改定」という重要な変化がありました。この改定では、医療、介護、障害福祉サービスの報酬が一斉に見直され、賃金の引き上げや基本料金の上昇が実現しました。これにより、医療従事者の人材確保やサービスの質の向上が期待されています。
看護補助者の役割に対する評価も再考され、看護補助体制充実加算の見直しが行われました。これにより、経験豊かな看護補助者や介護福祉士が一層活用されることが予想され、彼らのスキル向上を図るための教育体制強化が進む見込みです。
また、医療業界全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進展しており、質の高い訪問診療や在宅医療サービスの向上にも注目が集まっています。ICTを活用した医療関係者や介護職種との連携がさらに強化され、より良い医療サービスの提供が可能になるでしょう。
加えて、2024年の4月より開始された「医師の働き方改革」は、長時間労働に悩む医師たちにとって大きな変革の兆しを見せています。医師の業務の一部を他の職種が担うタスク・シフト/タスク・シェアの導入により、医師の負担軽減が図られ、特定行為に関する看護師のウエイトも増加しています。特定行為研修を受けた看護師は、指示書に基づいて医療行為を行えるようになり、医師の業務軽減に寄与することが期待されます。
このような医療業界の変化は、後期高齢化社会に向けての背中を押すものであり、2025年問題の解決に向けた社会保障制度の見直しや医療従事者の増加も急務です。将来の2040年問題に備え、引き続き人材確保や制度整備の必要性が指摘されています。これらの流れの中で、ヴェクソンでは医療従事者への学びの提供も加速させています。
2025年は、当社がこれまで築いてきた研修コンテンツが集大成を迎える年でもあります。既存の「S-QUE新人看護職員研修」と「S-QUEクリニカルラダー別研修」に加えて、4月には「S-QUEマネジメントラダー別研修」が新たに登場します。このモデルにより、新人看護師から管理職までの全てのキャリアに対応するALL IN ONEの研修コンテンツを提供することが可能となります。
本年も、医療従事者への教育コンテンツを通じて医療業界を支えるだけでなく、全方面からこの業界の発展を促す取り組みを継続していきます。私たち社員一同、一層の努力を重ねる所存です。
改めて、皆様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。皆様の健康と幸福を心からお祈りしつつ、新年の挨拶とさせていただきます。