総務省が提案するメタバースの安全対策と実現に向けた研究会

メタバースの安全性を追求する研究会

2023年7月23日、総務省が主催する「安心・安全なメタバースの実現に関する研究会（第16回）」がオンラインで開催されました。メタバースという新たなデジタル空間は、急速に発展しているものの、その安全性や快適さが課題となっています。この研究会では、メタバースの利用促進に向けた安全策が話し合われました。

安全なメタバース構築の必要性

メタバースは、ユーザー同士がつながり、様々な体験を共有できる仮想空間であり、ゲームやビジネス、教育など多岐にわたる可能性を秘めています。しかし、個人情報の漏洩やトラブル、サイバー犯罪の危険性が懸念されています。したがって、安全に利用できる環境を整えることが急務です。

議題と報告書について

研究会では、まず開会の挨拶が行われ、その後議題に沿って議論が進められました。特に注目されたのは、今後のメタバースのあり方を示す「報告書2025（案）」に関する発表です。この報告書では、メタバース内での行動規範やセキュリティ基準の策定を提案しています。また、意見交換の時間も設けられ、参加者からは活発な意見が寄せられました。

参加者の反響

研究会に参加した専門家や実務者からは、報告書案に対する具体的な改善意見や、メタバースの未来についての考えが多く寄せられました。「ユーザーの信頼を得るためには、透明性の高い運用が必要だ」との意見があったほか、「教育機関と連携して、セキュリティ教育を強化すべき」という提案もありました。これらの意見は、今後の研究会での議論に活かされることでしょう。